仁川ユナイテッド発の“爆弾”で、韓国Kリーグの降格圏が揺れている。
9月27日に行われたKリーグ第23節の結果によって、113日ぶりにリーグ最下位が変わった。去る6月7日以降、ずっとリーグ最下位にいた仁川ユナイテッドが城南FCを6-0で下し、最下位を脱出した。
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仁川ユナイテッドは勝ち点を21とし、同日に江原FCに敗れた釜山アイパークと勝ち点で並んだ。総得点数で大きく遅れていた仁川ユナイテッドだったが、城南FC戦で大量6点を記録して釜山アイパークに並び、得失点差では上回り、リーグ11位に上がった。
一方、無得点で敗北した釜山アイパークは最下位に転落。10位の城南FCは、仁川ユナイテッドと釜山アイパークに勝ち点差1で、不安感が高まっている。
仁川ユナイテッドがチョ・ソンファン監督就任後、5勝をあげていることとは異なり、釜山アイパークと城南FCは最近、チームの雰囲気が明らかに下落している。
釜山アイパークは最近6試合で勝利なしの2分4敗、3連敗と不振だ。この間、わずか2得点にとどまるほど、不振を見せている。さらに最近3試合連続で2失点を記録しており、守備陣にも亀裂が走った状態だ。シーズン中盤まで見せていた競争力が姿を隠した。現在の状態が続けば、そのまま降格となってもおかしくない。
城南FCの状態も大きく変わらない。むしろ釜山アイパークより深刻に見える。
城南FCは仁川ユナイテッド戦の敗北で、4連敗を喫した。最近3試合は無得点で、仁川ユナイテッド戦で6ゴールを許容するなど、完全に崩壊した。何よりも守備の要であるヨン・ジェウンが仁川ユナイテッド戦でレッドカードを受け、今後2試合を欠場する点も痛い。
ファイナルB(1チーム当たり22試合を行ったレギュラーラウンドの結果を踏まえ、上位・下位6チームずつが分かれて行われるKリーグのスプリットシステムの下位チームグループ)で、得点が最も多い江原FC(29ゴール)と手強いFCソウルを相手に、守備のキープレーヤー不在で挑まなければならない。
連敗がさらに続く可能性も排除できない。城南FCは総得点数19ゴールで、仁川ユナイテッドと釜山アイパークを下回る。仁川ユナイテッドと釜山アイパークが勝ち点を重ねれば、最下位に転落する心配もしなければならない状況だ。
残り4試合を残し、7位の江原FC(勝ち点27点)を除くと、残りのチームはいずれも降格の恐怖を抱いて戦わなければならない。
現在8位のFCソウル(25点)も安心できない。最下位とは勝ち点差4に過ぎず、直接対決もあるため、1~2試合の結果でランキングが大きく変動する可能性がある。キム・ホヨン監督代行の辞任によって司令塔が突然消えた状況で、急速にチームを整備しなければ今後の保証はまったくない。
FCソウルとの“スーパーマッチ”で勝利した水原三星(24点)も、まだ緊張感を緩めることはできない。勝ち点差は3にすぎず、ますます勢いをつけなければ降格圏から脱出することは難しい。
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