韓国Kリーグの「ファイナルB」(下位チーム)で、仁川ユナイテッドが今年も“残留王”の意地を見せるかが関心を集めている。
1チーム当たり22試合を行ったレギュラーラウンドの結果を踏まえ、上位・下位6チームずつが分かれて行われるKリーグのスプリットシステムが、来る9月27日から行われる。スプリットシステムは2012シーズンから始まり、今年で9シーズン目だ。
これまでスプリットシステムで多くの名勝負が生まれたが、今シーズンは新型コロナの影響で各チームのレギュラーラウンドの試合数が減少(例年33試合、今季は22試合)され、順位間の勝ち点差が非常に小さくなったため、順位争いがさらに激しくなる見通しだ。
4年連続、劇的な残留に成功した仁川ユナイテッドは、今シーズンも最下位の降格圏にとどまっている。4勝6分12敗(勝ち点18)で、リーグ最下位を記録している仁川ユナイテッドだが、ファイナルB首位のFCソウルとは勝ち点差は7だ。ただ仁川ユナイテッドの目標はファイナルB 1位ではなく、とにかく2部リーグ降格を避けるというものだ。
そもそも仁川ユナイテッドは、2018シーズンのファイナルラウンドで破竹の4連勝を記録して最下位から9位まで順位を引き上げ、2016シーズンと2017シーズン、2019シーズンはいずれも11位でファイナルラウンドを開始し、最終的には9~10位と順位を上げて、降格を免れてきた。
そして今季も最近4試合を2勝1分1敗とし、もう一度の“奇跡”を予告している。第22節で首位の蔚山現代に0-1で敗れたが、試合内容は悪くなかった。仁川ユナイテッドの起死回生の可能性は十分にある。
仁川ユナイテッドの命運を決めるファイナルラウンドは、計5試合が行われる。特に9月27日に行われるファイナルB第1戦、城南FCとのアウェー戦が何よりも重要だろう。ここで勝利した場合、チームの雰囲気は急激に上昇するからだ。
仁川ユナイテッドは、選手と指導者としての経験が豊富なチョ・ソンファン監督が去る8月7日に緊急投入された後、チームの雰囲気が悪くなく、一定の戦力を見せている。仁川ユナイテッドが今シーズンも残留王となるか、関心を集めている。
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