元韓国代表キ・ソンヨンがKリーグに早く適応してこそ…FCソウル、逆襲のカギは?

2020年09月07日 サッカー #Kリーグ
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キ・ソンヨンが上手く適応できてこそ、FCソウルのファイナルA(上位リーグ、1~6位のクラブで行われる)進出も可能だ。

今夏、11年ぶりにKリーグに復帰したキ・ソンヨンの早い適応は、FCソウルが下半期に逆襲できるかどうかの最大の鍵だ。

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ビッグリーグや代表経験の豊富なキ・ソンヨンは、通常の技量に回復すれば、FCソウルの不安定な守備陣を固め、中盤の多様化を引き出す適任者だ。また単純に、競技力以外の部分でチームの結束力を高める中心選手としても挙げられる。

FCソウルはリーグ上半期、チームが下位に転落してチェ・ヨンス監督が更迭されるなどし、パク・チュヨンやコ・ヨハンなど既存のベテランが大きな重荷を背負うこととなった。韓国代表のキャプテンを務め、一時は彼らと苦楽をともにしたキ・ソンヨンは、その重荷を肩代わりする責任を果たさなければならない。

9月5日、釜山アイパークとの試合に出場したFCソウルのキ・ソンヨン

若手が奮闘、あとはベテランとの“調和”

FCソウルはキム・ホヨン監督代行体制となって以降、3勝2分1敗の成績で逆襲に成功した。若い選手たちを前面に押し出したことで、チームの順位もファイナルA進出を狙える中位まで引き上げられた。主力のベテランが体力的に困難な状況で選択した“次善の策”として得られた結果だ。

しかしファイナルラウンドまで残り3試合となった今、ベテラン選手の活躍が加わってこそ、チームに安定感が生じる。キム監督代行は「若い選手たちは機動力はいいが、精密さが落ちる。ボールを保有して攻撃を作る過程はベテランのほうがいいだろう」と説明した。

キ・ソンヨン、パク・チュヨン、コ・ヨハンなどのベテラン選手が中心に立ち、若手選手たちと調和を成してこそ、さらなる高みを目指すことができる。キ・ソンヨンのKリーグへの適応は、大きな意味でベテランの技量回復と見ることができる。

キ・ソンヨンは9月5日の釜山アイパーク戦を通じて、2試合連続の途中出場を果たした。少しずつ競技力を引き上げ、以前のコンディションを取り戻しつつある。キ・ソンヨンは後半33分、カウンターの過程でチュ・セジョンからパスを受け取り、ミドルシュートを放つなど積極的な姿勢を見せた。

たとえ勝利することはできなかったが、釜山アイパーク戦はキ・ソンヨンをはじめ、コ・ヨハンやパク・チュヨンが投入され、若手選手との調和が成されて引き分けとなった。前半24分に相手DFのオウンゴールを誘発したパク・チュヨンの活躍も目立った。キム監督代行体制になってから試合に出ないことも多かったパク・チュヨンだが、この日は序盤から積極的な姿でチームに溶け込んでいた。

若手のベテランがうまくかみ合えば、FCソウルは経験と覇気を備えたチームに生まれ変わることができる。キ・ソンヨンに注目が集中していることについて、本人は「チームより僕にフォーカスが合わせられていて注意する部分がある」と述べた。少なくない負担はあるようだが、今後3試合でキ・ソンヨンをはじめとするベテランがチームにどのくらい溶け込めるかにようって、FCソウルのファイナルA進出が決まる見通しだ。

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