新型コロナウイルス感染症の感染再拡大が広がる韓国で、有観客試合が再開されていたKリーグが無観客に逆戻りする可能性が浮上している。
政府当局は去る8月15日、国内での感染者急増に伴い、ソウル・京畿地域の“社会的距離を置く対策”を2段階に引き上げることを発表した。
これにより、当該地域で行われるプロスポーツの試合は無観客開催を余儀なくされた。Kリーグでは発表の翌日の16日、水原総合運動場で行われたKリーグ2(2部)の水原FC対済州ユナイテッドFCから、無観客開催の措置が取られた。
Kリーグの首都圏クラブは、少なくとも今後2週間はホームゲームを無観客で開催しなければならない。
1部はFCソウル、水原三星ブルーウィングス、城南FC、仁川ユナイテッドFCが、2部はソウルイーランドFC、水原FC、富川FC1995、FC安養、安山グリナースが該当する。
しかし、新型コロナの拡散傾向が日増しに深刻になるなか、首都圏以外の地域を本拠地とするクラブも一つ二つと無観客開催を決定してきている。
まず、1部の釜山アイパークと光州FC、2部の忠南牙山FCは、今週末に有観客で開催予定だったホームゲームを無観客に変更した。また、元札幌GKク・ソンユンらが所属する大邱FCも、来る30日に光州FCと対戦するホームゲームを無観客で開催することを発表した。
釜山アイパークの場合、釜山広域市が今月17日からソウル・京畿地域と同様に“社会的距離を置く対策”を2段階へ引き上げたこともあり、無観客試合への転換は自然な流れだった。
釜山市は首都圏と比べて感染者数は多くないものの、独自の防疫マニュアルによって、1日当たりの平均感染者数が5人を超えたことを受け、17日から31日までの2週間、“社会的距離を置く対策”の2段階目を適用することになった。
忠南牙山FC、大邱FC、光州FCの場合は、当該地方自治体のプロスポーツ無観客試合の勧告を受け入れたケースだ。
忠南牙山FC関係者は「首都圏と隣接した地域であるため、新型コロナに対する警戒心が非常に高い。自治体の勧告に従うことにした」と明かした。
大邱FC関係者も、「市が最近、(大邱市を本拠地に置く)大邱FCとサムスン・ライオンズに向けて公文書を通じて無観客試合を勧告した。(我々も)それを受け入れることにした」と説明している。
昨シーズン、ホームゲームで9度のチケット完売を記録した大邱FCは、今シーズンも有観客試合再開後に2試合連続でチケット完売を達成していた。
Kリーグファンは、またしてもスタジアムが再び開かれる日を待たなければならなくなった。
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