まさに“センセーショナル”な登場だ。
【注目】久保建英のビジャレアル加入に「日本サッカーの新星がELへ!」と韓国メディア
デビューしたばかりのルーキーがプロの世界で活躍するのは簡単ではない。適応が難しいうえに、初めて立つ舞台で気後れしやすいからだ。
だが、今シーズンのKリーグは違う。今年3月に高校を卒業したばかりの2001年生まれの若手選手たちが、順調なデビューシーズンを飾っているのだ。
真っ先に頭角を現したのは、元Jリーガーのキム・ナミル監督が指揮を執る城南(ソンナム)FCのホン・シフ(19)だ。
冬季キャンプから力強いプレーをキム・ナミル監督に見せつけていたホン・シフは、開幕戦で後半から途中出場してプロデビュー。ルーキーらしからぬ猪突猛進な突破や覇気で多くのサッカーファンを魅了した。これまで計8試合に出場し、480分を消化している。
ただ、チャンスが多くあったにもかかわらず、ゴールやアシストを記録できていないのが惜しい点に挙げられる。だが、ホン・シフはKリーグでの活躍が評価され、去る6月のU-19韓国代表の第2次招集に初参加。続く第3次招集にも参加した。
FCソウルのチョン・ハンミン(19)はすい星のごとく登場したルーキーだ。
彼は前任のチェ・ヨンス監督体制では出場機会を得られなかったが、キム・ホヨン監督代行が指揮を執ってから先発の機会を得るようになった。
そして、チョン・ハンミンは2回目の出場となった第15節の江原(カンウォン)FC戦で前半38分に強烈なミドルシュートを放ち、Kリーグ初ゴールを記録。得点以外にも旺盛な活動量で相手の守備陣を苦しめ、チームの勝利に貢献した。
チョン・ハンミンの活躍でソウルは2連勝に成功。開幕からの不振や監督交代など苦戦が続くなか、ルーキーが巻き返しのきっかけを作った。
浦項(ポハン)スティーラースのコ・ヨンジュン(19)は、デビューゴールがとある記録につながる“2倍の喜び”を味わった。
コ・ヨンジュンは身長169cmと小柄だが、素早いスピードを生かした突破力を武器に持つ。浦項率いるキム・ギドン監督は冬季キャンプの頃から彼に期待感を示し、これまでトップチームに帯同させてきた。
そして、第4節の仁川(インチョン)ユナイテッド戦でデビューを果たしたコ・ヨンジュンは、第15節の光州(クァンジュ)FC戦で後半38分に途中出場すると、0-1で敗色濃厚だった終了間際に劇的な同点ゴールを決め、チームを連敗の危機から救った。
このコ・ヨンジュンのゴールが、浦項のKリーグ通算1800回目の得点だった。Kリーグ初の記録だっただけになおさら持つ意味も大きい。
同世代のアジア勢ではイ・ガンイン(19・バレンシア)や久保建英(19・ビジャレアル)などが欧州を舞台に戦っている。彼らに続き、Kリーグの”2001年組”からも世界へ羽ばたく選手が登場してくれることに期待したい。
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