球速が上がり、武器であるチェンジアップが復活したリュ・ヒョンジンがトロント・ブルージェイズ移籍後、初勝利を記録した。
リュ・ヒョンジンは8月6日(日本時間)、米ジョージア州のトゥルーイスト・パークで行われたアトランタ・ブレーブスとの遠征試合に先発登板した。5イニングを消化し、1被安打、無失点と好投した。
3つの四球を許したが、8奪三振を記録して“コリアンモンスター”が復活した姿だった。1点差の接戦をしのいだブルージェイズが2-1で勝利し、リュ・ヒョンジンも移籍後初勝利を記録した。メジャーリーグ通算、55勝目だ。
この日、リュ・ヒョンジンが投げた58球のうち、最も多くの割合を占めたのはチェンジアップ(32球)だった。ブレーブスは右打者を8人も配置してリュ・ヒョンジン攻略に乗り出したが、右打者の外側に作られる絶妙なボールの軌跡に対応できなかった。
リュ・ヒョンジンが奪った空振り三振のうち、1つを除いた残りの6つがチェンジアップによるものだった。オースティン・ライリーは2度(2回裏と4回裏)もバットを空振りし、マーセル・オズナ(1回裏)、ヨハン・カマルゴ(2回裏)、トラビス・ダーノー(4回裏)、チャーリー・カルバーソン(5回裏)もチェンジアップで三振となった。
もうひとつの武器であるカットファストボール(27球)は、絶妙なコントロールのもとに逆の軌跡を形成した。5回裏、先頭打者だったヨハン・カマルゴとボールカウント2ボール2ストライクの場面で、6球目に選択したのがカットファストボールだった。内角のストライクゾーンに食い込むリュ・ヒョンジンのカットファストボールに、ヨハン・カマルゴは見逃し三振を喫した。
何よりも“球速の低下”は、開幕後の2試合で5イニングも消化できないまま降板となったリュ・ヒョンジンにとって、最も顕著な問題だった。当時フォーシームの平均球速は140.6キロだ。
もともと速球で押すタイプの投手ではないが、ナショナルリーグ防御率1位だった昨シーズンの平均145.6キロと比べても大きく低下していた。少しコースがずれれば長打を許すことになり、変化球の効果も半減するしかなかった。
しかしブレーブス戦では、フォーシーム20球の平均球速が144キロとなり、前2試合に比べて大きく上昇。リュ・ヒョンジンの平均値に戻りつつあった。
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