「理由にかかわらず、私の手落ちと間違いだ」
2018年の平昌五輪スピードスケート金メダリストであるイ・スンフンが、YouTubeで謝罪の言葉を伝えた。
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イ・スンフンは8月4日、「このように挨拶することになって非常に申し訳ない」とし、「平昌五輪が終わった後、不快なことで物議を醸した点について謝罪したい」と頭下げた。
イ・スンフンは2011年と2013年、2016年、海外大会参加中の宿泊施設やレストランで後輩選手2人に暴行や嫌がらせを数回行った。彼の暴行事件は2018年5月、文化体育観光部の韓国氷上競技連盟・特定監査を通じて公開された。
2019年7月には、韓国氷上競技連盟の管理委員会・スポーツ公正委員会から出場停止1年の懲戒を受けた。イ・スンフンの懲戒は7月に終了した状態だ。
イ・スンフンは「当初はどこから話をすべきか、どのように解明すべきか苦しかったりした。去る2年間、自分自身を振り返る時間を持ち、理由にかかわらず私の手落ちと間違いだったと考え、自粛しながら反省した」と述べた。
彼は「25年以上の間、スポーツをしながら前だけ見て走ってきたが、周囲を見られなかったのは私の手落ちだ。これから生きていくうえで、それを鑑みて再び同じことを繰り返さないように注意する。スポーツ選手の前に、より良い人になるように努力する」と締めくくり、もう一度頭下げた。
YouTubeを通じた謝罪は、1分30秒ほど続いた。
1988年生まれのイ・スンフンは、韓国スピードスケート選手のなかで最も多くの五輪メダルを獲得した選手として知られている。
ショートトラックを主種目としていた彼は、2010年バンクーバー五輪を前にロングトラックに転向。バンクーバー五輪の男子5000mで銀メダル、1万mで金メダルを獲得し、アジアの長距離スピードスケート選手として初めて五輪メダリストに、そして初の金メダリストとなった。
続く2014年ソチ五輪では、後輩たちと呼吸を合わせて団体パシュートに出場し、銀メダルを獲得。ホームで行われた2018年の平昌五輪では、新たに採用された種目マススタートで金メダルに輝いた。
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