かつて川崎フロンターレやロアッソ熊本でプレーしたアン・ビョンジュン(30・水原FC)の得点感覚が、最近になってさらに鋭さを増している。
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現在、アン・ビョンジュンはKリーグ2(2部)で大活躍している。今シーズンのリーグ12試合で12得点と、一試合平均1ゴールという高い得点能力を見せつけている。開幕戦から早速得点をマークし、5試合連続得点も披露した。
ただ、連続得点が続いたからこそ、周囲から向けられるスポットライトも日に日に強くなった。
そうしたプレッシャーからか、アン・ビョンジュンは去る6月13日の第6節済州ユナイテッド戦で、初めてノーゴールという結果に終わっていた。
それでも、アン・ビョンジュンの“フィニッシャーの本能”は止まらなかった。
6月21日の第7節FC安養戦で再びゴールを記録した彼は、7月4日の第9節ソウルイーランドFC戦からまたも連続ゴールショーを続けているのだ。今回は4試合で5ゴールと、元々の得点感覚にさらに弾みがついた様子だ。
7月25日、第12節の安養戦でPKを成功させて自身のゴール数を一つ増やしたアン・ビョンジュンは、「多様な要素がある。チームがうまくやっているし、自分のコンディションも良く、運もある」とし、「連続ゴールは意識していない」と強調した。
アン・ビョンジュンは自身に襲い掛かるプレッシャーを払しょくし、毎試合勝利に向けて前進している。彼が負担を減らして試合に集中できるのも、周りのチームメイトのサポートのおかげだ。
アン・ビョンジュンにプレッシャーが集中したときは、元京都サンガF.Cの“マサ”こと石田雅俊(25)が得点を挙げ、彼の負担を減らした。最近では南アフリカ代表FWラース・フェルトワイク(28・登録名は“ラース”)もチームに加わり、攻撃陣の負担も少しずつ分散されている。
ここ最近のアン・ビョンジュンの得点感覚を見れば、Kリーグ最多連続ゴール記録も夢ではない。Kリーグの歴代最多連続ゴール記録は、大田ハナシチズンのファン・ソンホン監督と蔚山現代FCのキム・ドフン監督ら元Jリーガーが保持する“8試合連続”だ。
開幕直後の5試合連続ゴールのときとは違い、負担なく試合に出られているアン・ビョンジュンは、ここまで4試合連続ゴールと良い流れを見せている。もっとも、本人は「数値的な目標は設定せず、毎試合準備をしっかりすれば、シーズンが終わったときに結果が出るのではないかと思う」と慎重に語っている。
アン・ビョンジュンが今後もさらに活躍を続ければ、2部リーグで得点王に輝くとともに、Kリーグの歴史に名を刻む日が訪れるかもしれない。
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