開幕出遅れも関係なし!韓国の有望株オ・セフンが“最後の”ヤングプレイヤー賞候補に名乗り

2020年07月21日 サッカー #Kリーグ
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スタートこそ出遅れたが、時間経過とともに彼の価値が輝きを増している。

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尚州尚武(サンジュ・サンム)FCのオ・セフン(21)が、去る7月18日に行われたKリーグ1(1部)第12節の大邱(テグ)FCで1ゴール1アシストの活躍を披露し、チームを2-0の勝利に導いた。

この試合、オ・セフンは0-0と均衡していた後半7分にカン・サンウ(26)のクロスからヘディングシュートを叩き込み、先制点をマーク。さらには同33分、今度はカン・サンウのゴールをアシストし、勝利の立役者となった。

(写真提供=韓国プロサッカー連盟)カン・サンウ(左)とゴールセレモニーを披露するオ・セフン

尚州は今回の勝利で第7節から続く無敗街道(5勝1分)を維持し、リーグ3位の座を守り抜いた。

交通事故の影響を感じさせない活躍ぶり

大邱戦でシーズン4得点目を記録したオ・セフンは、得点ランキングでついにトップ10入りを果たした。

今シーズンのヤングプレイヤー賞最有力と目されるソン・ミンギュ(20・浦項スティーラース/5ゴール2アシスト)の対抗馬として登場するには十分な活躍だ。

オ・セフンは2018シーズンに蔚山現代(ウルサン・ヒョンデ)FCでプロデビュー以降、今年で3年目となる。今シーズンが、ヤングプレイヤー賞受賞を狙う最後のチャンスだ。

(写真提供=韓国プロサッカー連盟)

そもそも、オ・セフンは今シーズンのスタートが遅れていた。昨年末にチームに合流後、長い時間をかけて身体を仕上げシーズン開幕を待ち構えていたが、予期せぬアクシデントに襲われた。

というのも、開幕を目前に控えた去る4月末、新型コロナウイルス感染症検査を受けるためオ・セフンら選手5人を乗せて診療所に向かっていた車両が、途中で信号違反をした1tトラックと衝突。幸い大きなケガは無かったが、しばらく治療やリハビリを余儀なくされてしまったのだ。

交通事故に遭った5人のうち、オ・セフンは最もリハビリの期間が長かった。5月8日の開幕後も1カ月程度戦列を離れていた彼は、6月13日に行われた第6節の浦項(ポハン)スティーラース戦でようやく今季初出場を果たし、ここまで7試合連続で先発出場している。

(写真提供=韓国プロサッカー連盟)オ・セフン

初出場の浦項戦でいきなり2ゴールを決めたオ・セフンは、第11節の仁川(インチョン)ユナイテッドFC戦に次いで第12節の大邱戦でも得点を挙げ、ストライカーらしさを発揮し続けている。

期待高まるオ・セフンのA代表デビュー

成長著しいオ・セフンについて、尚州率いるキム・テワン監督は次のように語る。

「オ・セフンが体力的に負担を抱えているのは理解している。だが、代わりとなるフォワードがいないため、試合に出し続けている。ある意味ではこれが経験となる。Kリーグをフルタイムでプレーするためには、力を分配して調節できる能力を身に付けなければならない。そういった部分では、オ・セフンを継続的に出場させられて良かったと思う」

(写真提供=韓国サッカー協会)U-23アジア選手権でのオ・セフン

去る1月のU-23アジア選手権でU-23韓国代表の優勝に一助し、1部リーグでも実力を証明しているオ・セフンには、A代表デビューの期待が高まっている。今回の大邱戦には韓国A代表のパウロ・ベント監督が視察に訪れており、オ・セフンの活躍を見守っていた。

軍隊チームである尚州はこれまでも、チーム内で評価を高めた選手たちをA代表へ持続的に輩出してきた。今年は早期の入隊を選択したオ・セフンが、その飛躍の主人公に名乗りを上げるかもしれない。

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