スタートこそ出遅れたが、時間経過とともに彼の価値が輝きを増している。
【写真】大胆グラビアに美人姉妹も! 韓国の美しすぎる“スポーツ女子アナ”一挙紹介
尚州尚武(サンジュ・サンム)FCのオ・セフン(21)が、去る7月18日に行われたKリーグ1(1部)第12節の大邱(テグ)FCで1ゴール1アシストの活躍を披露し、チームを2-0の勝利に導いた。
この試合、オ・セフンは0-0と均衡していた後半7分にカン・サンウ(26)のクロスからヘディングシュートを叩き込み、先制点をマーク。さらには同33分、今度はカン・サンウのゴールをアシストし、勝利の立役者となった。
尚州は今回の勝利で第7節から続く無敗街道(5勝1分)を維持し、リーグ3位の座を守り抜いた。
大邱戦でシーズン4得点目を記録したオ・セフンは、得点ランキングでついにトップ10入りを果たした。
今シーズンのヤングプレイヤー賞最有力と目されるソン・ミンギュ(20・浦項スティーラース/5ゴール2アシスト)の対抗馬として登場するには十分な活躍だ。
オ・セフンは2018シーズンに蔚山現代(ウルサン・ヒョンデ)FCでプロデビュー以降、今年で3年目となる。今シーズンが、ヤングプレイヤー賞受賞を狙う最後のチャンスだ。
そもそも、オ・セフンは今シーズンのスタートが遅れていた。昨年末にチームに合流後、長い時間をかけて身体を仕上げシーズン開幕を待ち構えていたが、予期せぬアクシデントに襲われた。
というのも、開幕を目前に控えた去る4月末、新型コロナウイルス感染症検査を受けるためオ・セフンら選手5人を乗せて診療所に向かっていた車両が、途中で信号違反をした1tトラックと衝突。幸い大きなケガは無かったが、しばらく治療やリハビリを余儀なくされてしまったのだ。
交通事故に遭った5人のうち、オ・セフンは最もリハビリの期間が長かった。5月8日の開幕後も1カ月程度戦列を離れていた彼は、6月13日に行われた第6節の浦項(ポハン)スティーラース戦でようやく今季初出場を果たし、ここまで7試合連続で先発出場している。
初出場の浦項戦でいきなり2ゴールを決めたオ・セフンは、第11節の仁川(インチョン)ユナイテッドFC戦に次いで第12節の大邱戦でも得点を挙げ、ストライカーらしさを発揮し続けている。
成長著しいオ・セフンについて、尚州率いるキム・テワン監督は次のように語る。
「オ・セフンが体力的に負担を抱えているのは理解している。だが、代わりとなるフォワードがいないため、試合に出し続けている。ある意味ではこれが経験となる。Kリーグをフルタイムでプレーするためには、力を分配して調節できる能力を身に付けなければならない。そういった部分では、オ・セフンを継続的に出場させられて良かったと思う」
去る1月のU-23アジア選手権でU-23韓国代表の優勝に一助し、1部リーグでも実力を証明しているオ・セフンには、A代表デビューの期待が高まっている。今回の大邱戦には韓国A代表のパウロ・ベント監督が視察に訪れており、オ・セフンの活躍を見守っていた。
軍隊チームである尚州はこれまでも、チーム内で評価を高めた選手たちをA代表へ持続的に輩出してきた。今年は早期の入隊を選択したオ・セフンが、その飛躍の主人公に名乗りを上げるかもしれない。
前へ
次へ