かつてJリーグを盛り上げた元ストライカー同士の監督対決は、PK戦にまでもつれる接戦となった。
【あの人は今】“英雄”アン・ジョンファンはバラエティで大活躍中!
7月15日に大田ワールドカップ競技場でFAカップ4回戦が行われ、ファン・ソンホン監督率いる大田ハナシチズン(2部)とチェ・ヨンス監督率いるFCソウル(1部)が激突した。
試合は前半5分にバイオ(24)の直接フリーキックで大田が先制すると、後半38分にパク・チュヨン(35)のゴールでソウルが同点に。結局前後半90分で決着つかず延長戦に突入したが、そこでも勝負は決まらず、最後はPK戦の末にソウルがベスト8へ駒を進めた。
試合後、チェ・ヨンス監督は「一発勝負で我々の選手が驚くべき闘魂と集中力を見せてくれた」と話すと、「尊敬するファン・ソンホン監督には負けたくなかった」と率直な思いを明かした。
また、「選手たちは絶対に負けないという心構えを見せ、私を感動させた。疲労もかなり溜まっているが、勝利ほど素晴らしい回復はない。不振だった前半戦はすべて忘れ、少しずつ以前のようにサッカーの基本要素を備えた姿を取り戻したい」と選手を称えた。
ファン・ソンホン監督とは試合前に言葉を交わしたようだ。「私に温かい慰労の言葉を伝えてくれた。“これから上手くやれるだろう”という激励を非常にありがたく思う」とチェ・ヨンス監督は述べた。
そして、「勝負の世界は冷静だ。だから勝ちたかった。ファン・ソンホン監督もその思いは同じだっただろう」と、勝負師としての意地も見せた。
対して、ファン・ソンホン監督は試合を終えて「選手たちが勝利のために最善を尽くしたと思う。決定的なチャンスを入れられなかったのは残念だが、もう過ぎたことだ」とコメント。
「ソウルのチェ・ヨンス監督を祝いたい。我々はリーグに集中しなければならない」と敵将を祝福した。
ファン・ソンホン監督は以前、2016年6月から2018年4月までソウルで指揮を率いていた。
古巣と対戦した感想については、「縁は回りまわるものだ。いい勝負がしたかった。これから両チームとも幸運があってほしいし、上手くいってほしい。私もこの先熱心に頑張り、また必ず出会えることを約束したい」と述べている。
2部相手に辛くも勝利したソウルは、来る18日にホームでKリーグ1第12節の浦項スティーラース戦を迎える。
一方、格上相手に善戦を見せた大田は、19日にKリーグ2第11節の水原FC戦を控えている。
前へ
次へ