韓国Kリーグの尚州尚武(サンジュ・サンム)FCが7月9日、韓国プロサッカー連盟の第5次賞罰委員会の結果、スタジアムの秩序及び安全維持義務違反を理由に制裁金2000万ウォン(日本円=約200万円)の懲戒を受けた。
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2000万ウォンの制裁金は、Kリーグでも大きな金額だ。
尚州が懲戒を受けたのは、去る5日に本拠地の尚州市民運動場で行われた全北現代(チョンブク・ヒョンデ)モータース戦(1-0で尚州が勝利)で、とあるトラブルが起きたからだ。
19時にキックオフした全北現代戦で、前半開始直後に身元不明の1人の男性がアウェーチームのユニホームを着て突如観客席に現れた。
男性は期限が過ぎたADカードをつけていたが、身分証提示や発熱チェックなど正式な手続きを踏み、スタジアム内に入って来たのだ。
2階の観客席で試合を見守っていた男性は、後半終了間際に席を移動すると全北現代ベンチの横に座った。
そのときがちょうど選手交代のタイミングだったため、スタジアム内の警備員も移動する男性を発見できなかった。
結局、4分ほど全北現代のベンチの横に座っていた男性は、後々気づいた警備員によってスタジアム外に連れ出された。
問題の男性は尚州市庁の職員であることが明らかになった。男性はかねてからサッカー解説者を夢見るほどにKリーグを好きだったという。
尚州の関係者は「昨シーズンはホームゲームによく来ていた人物だ。今シーズンは無観客で開催しているため、当然(今まで)来たことは無い」と話している。
仮に選手に脅威を与えたり、試合の邪魔になる行動をしたりしたなら、ことがさらに大きくなりかねなかった。
また、新型コロナウイルス感染症の影響で試合が無観客で行われていることからも、許可されていない人間の出入りに関して以前よりも大きな問題として認識された。
尚州は、問題の尚州市庁職員に制裁金の損害賠償請求をする計画だという。ただし、懲戒に対する異議申し立ては行わないものとみられる。
もし異議申し立てをすれば、15日以内に理事会を開催して再審に乗り出さなければならない。
尚州の関係者は「再審請求は考慮しない。我々のずさんな管理から生じた問題だ。弁解の余地は無い」と伝えた。
尚州市民運動場には尚州市施設管理公団が入居しており、球場管理関係者の出入りがある。そのため、スタジアムへの出入りの管理に欠陥が生じたものとみられる。
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