韓国Kリーグ1(1部)のとあるクラブの監督に、プレミアビッグクラブの監督になぞらえた別名が付けられているという。
現在、2020シーズンのKリーグ1で尚州尚武(サンジュ・サンム)FCが一番ホットなチームに挙げられている。
尚武は慶尚北道(キョンサンブクト)尚州市に本拠地を置く国軍体育部隊傘下のサッカーチームで、韓国サッカー協会所属の選手たちが兵役義務を遂行するために入団するチームだ。
そんな尚州は、市とのフランチャイズ協約終了によって、今シーズンの結果関係なく来季2部降格がすでに決定している。
そうした状況から周囲からはモチベーションの低下などがささやかれたが、ふたを開けてみると大方の予想を覆し、シーズン序盤から快進撃を続けている。
直近では、ここまでリーグ首位を走る3連覇中の“王者”全北現代(チョンブク・ヒョンデ)モータースをホームで下し4連勝を達成。順位も12チーム中3位につけている。
“尚州旋風”の原動力には、チーム率いるキム・テワン監督(49)の手腕が挙げられている。
キム監督は2002年にトレーナーとして尚州に入閣。その後、コーチや監督代行を経て2017シーズンから監督を務めている。
そんなキム監督に、韓国サッカーファンは最近“ペップ・テワン”という別名を付けた。
プレミアリーグのマンチェスター・シティを率い、“ペップ”という愛称で親しまれているジョゼップ・グアルディオラ監督になぞらえてのことだ。
キム監督は、自身に付けられた別名について「実は負担だ。(別名のせいで)アンチもたくさん増えた」と明かす。
そして、「嬉しくはあるけど、受け入れるのは少し…。感謝はしているが、バブルはすぐにはじけるだろう」と笑いながら語った。
キム監督はグアルディオラ監督を「素晴らしい師匠」と絶賛。「ペップだけでなく、リバプールの試合もよく観ている。前方からプレッシャーをかけるチームの試合をよく観る」という。
「マンチェスター・シティであれリバプールであれ、はたまたライプツィヒであれ、我々が試みるサッカーを実践しているチームの試合を通じ選手たちと一緒に共有しながら、どうすればうまく出来るか悩んでいる」
リーグでの快進撃や自身の別名で注目度が増している“ペップ・テワン”ことキム監督。今後の采配ぶりにも期待したいところだ。
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