今にも可能とみられていた韓国Kリーグの観客入場の解禁時期が、再び息をひそめてしまった。
中央災難安全対策本部が発表した「距離を置く段階別基準及び実行方案」に基づき、韓国の文化体育観光部は去る6月28日にプロスポーツの観客入場を制限付きではあるが認める方針を発表。
当時は、7月第1週にも文体部と韓国プロサッカー連盟が解禁時期や規模について協議し、発表するものと予想されていた。
だが、7月に入ってから5日連続で新型コロナウイルス感染者が50人以上発生するなど、全国的に集団感染の事例が増えたことで状況が変わった。
プロスポーツの制限付き観客入場は、実行方案で一日平均感染者数が50人未満と定められた第1段階であるときに可能となる。
最近では、感染者が急増した光州(クァンジュ)や全羅南道(チョルラナムド)地域が自主的に「社会的距離確保措置」を第2段階に引き上げた。政府の防疫当局も、段階引き上げなどの調整を慎重に検討している。
このような雰囲気で観客入場の解禁を強行するのは難しい。韓国プロサッカー連盟の関係者は「今月2日、文体部から当分の間は観客入場が難しいと通知を受けた。留保された状況とみられる」と明かした。
一方、Jリーグは日本政府の見解に基づき、来る10日開催のJ2ファジアーノ岡山対ギラヴァンツ北九州戦から、最大5000人(収容人数の50%以下)までの観客入場を解禁する。
本紙『スポーツソウル』のト・ヨンイン記者は、「慎重な韓国と異なり、隣国の日本は観客解禁を強行するものとみられ、注目を集めている」と伝えた。
また、東京を中心に首都圏地域で感染者が増加していることにも触れ、「Jリーグも観客解禁を前に悩みが少なくない」と言及している。
Jリーグは観客解禁後も無理なくシーズンを進められれば、来月1日からは各スタジアム収容人数の上限を引き上げるなど、段階的に規模を拡大していく計画を立てている。
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