幕を閉じたブンデスリーガ、韓国人選手の活躍は見られず…“第2のサッカー韓流”終わる?

2020年06月29日 サッカー #欧州サッカー
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ソン・フンミン、ク・ジャチョル、チ・ドンウォンを中心に、2010年代初頭からドイツ・ブンデスリーガには1970~1980年代のチャ・ボムグン時代以来となる“第2のサッカー韓流”が訪れた。

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テクニックを重視するスペインのラ・リーガ、パワーとスピードが必要なイングランド・プレミアリーグと比較してブンデスリーガは、アジア選手の身体的な長所、誠実な態度と相性が良く合い、選手たちが最も好むビッグリーグとして定着した。

だが2019-2020シーズンは、韓国人選手の苦戦が目立った。

ブンデスリーガ1部でプレーする韓国代表のクォン・チャンフン(フライブルク)とチ・ドンウォン(マインツ)は、ともに今シーズンに新しい出発をしたが、苦戦を免れなかった。

韓国代表の2人は大苦戦だったシーズン

フランスのリーグ・アン、ディジョンで成功を収めたクォン・チャンフンは今季、フライブルクのユニホームを着てブンデスリーガにデビューした。初試合だったパーダーボルン戦では途中交代5分後にデビューゴールを決め、輝かしい未来を予想させた。しかし慢性的なハムストリングの負傷で、コンディションを維持できなかった。

クォン・チャンフン

今シーズンは23試合でプレーしたが、先発したのは6試合、2ゴールにとどまった。クォン・チャンフンはフライブルクと2021年6月まで契約している。負傷で2018年のジャカルタ・アジア大会に出場できなかった彼は、兵役問題も解決していない。満27歳になる2021年には、国軍体育部隊(Kリーグの“軍隊チーム”である尚州尚武)に志願しなければならない。

尚州尚武は入隊前、少なくとも6カ月間はKリーグで活躍しなければならない条件がある。クォン・チャンフン側は2021年下半期にKリーグでプレーすれば尚州尚武への志願が可能となるため、あと1年はヨーロッパでの挑戦を考えている。またクォン・チャンフンは次シーズンに備えながら、2021年夏に延期された東京五輪のワイルドカード選抜を目指している。オリンピックでメダルを獲得すれば、兵役免除の恩恵を受けることができる。

いつの間にかブンデスリーガで8シーズン目を迎えたチ・ドンウォンは、運が続かなかった。アウクスブルクとの契約満了後、フリーエージェント(FA)として新シーズンにマインツと契約したが、プレシーズンの試合で膝を痛めて長期間、リハビリに没頭した。

そして下半期からの交代リストに含まれたが、新型コロナの影響でリーグが中断し、復帰に向けた流れが途切れた。5月に入ってようやくマインツでのデビューを行ったが、最終的にリーグ4試合、100分間の出場に終わった。ゴールやアシストは記録できなかった。

チ・ドンウォン

チョン・ウヨン、イ・ジェソンは?

クォン・チャンフンと一緒に昨夏、フライブルクに進出したU-20韓国代表出身のチョン・ウヨンもレギュラー争いで押され、結局バイエルン・ミュンヘンの2軍にレンタル移籍した。

U-23代表キム・ハクボム監督は、「チョン・ウヨンは世代別代表でずっと飛び級し、さまざまな負担と戦って実力を発揮できなかった。それが所属チームでも焦りにつながっているようだ」とし、「むしろバイエルンの2軍で実戦感覚を積みながら、自信を得ることがプラスに働くだろう」と助言した。

幸いなことにチョン・ウヨンは、バイエルン2軍が所属する3部リーグで活躍中。アタッカーとして現在まで13試合に出場し、1ゴール8アシストの活躍を見せている。

(写真提供=韓国サッカー協会)チョン・ウヨン

いずれも低調な結果だが、それでも一定の成果を見せたのは2部リーグでプレーしたイ・ジェソン(ホルシュタイン・キール)か。

彼は今シーズン、10ゴール7アシスト(リーグで9ゴール6アシスト)を記録し、ホルシュタイン・キールの中心メンバーに浮上した。2021年6月末までにホルシュタイン・キールと契約したイ・ジェソンは、2部リーグでの活躍によって最近、クリスタル・パレスなどプレミアリーグクラブへの移籍説も浮上している。

イ・ジェソン

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