“美女ゴルファーの元祖”ユン・チェヨン、日本で迎えた「第二の全盛期」を語る【連載コラム】

2018年12月16日 ゴルフ
このエントリーをはてなブックマークに追加

「韓国では若い選手が次々と台頭してきて、30代になると引退する選手も多いですが、私は時間を逆行しているようです(笑)。今季は成績が良いこともあって、“よくぞ日本に行った”と褒められることも多いです。

私は他の韓国人選手に比べると、遅くに日本に来ました。もっと早く来れば良かったと思わないこともないですが、遅く来たからこそ短く太く頑張ってみよう、とにかくやれるところまでやってみようという気持ちです。もう韓国女子ツアーのシードもないですし、日本ツアーに専念するのみですから」

今季は韓国ツアーに2試合しか出場しなかったこともあって、来季のKLPGAツアーのシード権はない。

その一方で来季日本ツアーのシード権を獲得したことで、日本女子プロゴルフ協会の正会員にもなった。ゴルフ選手として日本を主戦場にする覚悟も環境も整った。それだけに来季は是が非でも1勝を挙げたいと誓っている。

ユン・チェヨンの優勝経験は、2014年7月の韓国ツアー「済州サムダス女子オープン」の1勝のみ。デビュー10年目で成し遂げた初優勝で、プロデビューから実に160試合で達成した唯一の栄光だった。

だからこそユン・チェヨンは1勝の難しさとその重みを誰よりもよく理解しているが、今季、確かな自信を得たからこそ、日本挑戦3年目となる2019年は常に「優勝」を意識し狙っていきたいという。

「今年はトップ10回数が11回だったので、来年は15回が目標ですね。体力面もありますし、“来季が最後”という強い気持ちでプレーするつもりです」

30代になってやってきた日本で、選手としての全盛期を迎えつつある美女ゴルファーの元祖。2019年こそ優勝に手が届きそうな予感だ。

(文=慎 武宏)

初出:『スポーツソウル』(2018年12月13日)

前へ

2 / 2

次へ

RELATION関連記事

PHOTO写真

TOPIC「Netflix韓流トリオ」特集