低調なパフォーマンスで最悪の結果が続いている。17年ぶりの4連敗が、FCソウルの不振を断片的に表している。
【注目】「屈辱的な日」“名門”FCソウルが6点差で惨敗喫する
チェ・ヨンス監督率いるソウルは、去る5月31日の城南FC戦で足を引っ張られてから今も顔を上げられずにいる。
開幕戦で江原FCに1-3で敗れた後に2連勝した際は、“スロースターター”と呼ばれるソウルが盛り返しに成功したかに見えた。
しかし、城南率いる“後輩”キム・ナミル監督に手痛い一撃を浴びてから、チェ監督は動揺している様子だ。
直近3試合の得失点だけを見ると特に深刻である。1得点11失点。攻撃も守備もまったく活路を見出せていない。
ソウルは守備の要である元セレッソ大阪のオスマル・バルバ(32)が去る第4節城南戦から欠場して以降、ドロ沼にハマってしまった。軽い筋肉の負傷と言われているオスマルは、連敗が続く間も回復できずピッチに立つことができなかった。
彼の離脱による影響は大きく、チェ監督は全北現代戦から若手をDFラインに起用し変化に乗り出した。だが、結局は大邱FC戦の0-6の大敗という屈辱だけが残った。
ここに加えて主力のファン・ヒョンス(24)も負傷で戦列を離れたことで、ソウルの守備陣は大きく揺らいでいる。
しかし、チェ監督は守備よりも攻撃の方がより問題が大きいと見ているようだ。
今のソウルにはフィニッシャーが不足している状況だ。ベテランのパク・チュヨン(34)が直近3試合で唯一得点を記録しているが、他の攻撃陣からもゴールやアシストが出れば、息を吹き返すことができる。
チェ監督も大敗した大邱戦後、「失点も問題だが、得点できない方が負担だ。(選手たちは)努力しているが、繊細でないし果敢でもないのが残念だ」と指摘している。
ソウルの抱える問題は攻撃や守備とさまざまだ。一刻も早く雰囲気を変えなければ、降格圏にまで落ちて昇格プレーオフを戦う羽目になった2018年の経験を再び繰り返すことになる。
来る6月20日の第8節は蔚山現代FCと対戦する。開幕前の安定した選手補強で、現在、全北現代と“2強”体制を構築している蔚山現代は、ここまで無敗(5勝2分)をマークしている。
勢いで劣るソウルにとってはあまりに手ごわい相手だ。蔚山現代戦でも敗れ5連敗するという最悪の結果が訪れれば、チーム最多を叩き出した1999年の6連敗に次ぐ記録が生まれてしまう。
一日も早く盛り返しを図りたいチェ監督としては、悩みが深くならざるを得ない状況だ。
前へ
次へ