大邱(テグ)FCはさわやかな達成感を、FCソウルは歴代級の屈辱を味わった試合だった。
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6月14日に行われたKリーグ1(1部)第6節、大邱FCがホームでFCソウルを6-0で下した試合は、あらゆる記録を生み出した。
まず、大邱FCはKリーグ2(2部)を戦っていた去る2014年11月2日に江原(カンウォン)FCを6-1の5ゴール差で破っていたが、今回は無失点+6得点の勝利で、新たな記録を打ち立てた。
2部リーグではなく1部リーグで作られた記録なため、その意味は大きい。
一方、大敗したFCソウルにとっては「惨事」として記憶される日だ。
FCソウルはクラブ通算3度目となる最多ゴール差での敗北となった。
前身のラッキー金星(クムソン)時代の1987年に浦項(ポハン)製鉄に1-7で敗れ、続く安養(アニャン)LGチータース時代の1997年4月12日にも富川(プチョン)相手に同じスコアで惨敗。
FCソウルは、実に23年ぶりに6ゴール差での大敗を喫する屈辱を味わった。最多失点こそ避けたものの、最多ゴール差での敗北は免れなかった。
チームを率いるチェ・ヨンス監督は、「このような大敗をお見せしてファンに本当に申し訳ない。序盤の失点で揺れた。全体的に相手のカウンターパターンを防げなかった。言葉の出ない試合だった」と振り返った。
前身の頃を含めれば3度目だったが、昇降格制度の導入以降では今回のスコアが最多失点となった。
昇降格制度移行の最多失点記録は、2015年4月18日に水原三星(スウォン・サムスン)ブルーウィングスとのスーパーマッチでの1-5だった。だが今回、市民クラブの大邱FC相手に最多失点記録を更新することになってしまった。
そして、FCソウルはKリーグ1で初めてオウンゴールを2回決めたチームという汚名も着せられた。大邱FC戦ではパク・チュヨンとチョン・ヒョンチョルが前後半にそれぞれ1回ずつ自軍ゴールネットを揺らした。
ただし、昇降格制度導入前では、2007年8月29日のFCソウル戦で浦項が、2013年7月13日にKリーグ2で高陽(コヤン)Hi FCが安山(アンサン)ムグンファ相手にオウンゴール2発を記録したことはある。
不幸中の幸いか、FCソウルは最多ゴール差での敗戦記録は回避した。
Kリーグ1歴代最多ゴール差の試合は2018年8月19日の江原FC対仁川(インチョン)ユナイテッドFC戦で、江原FCが7-0の大勝を収めた。
Kリーグ2では、前述の高陽Hi FCがオウンゴール2発を記録した試合で、安山ムグンファが8-0で勝利した。Kリーグ全体では最多得点試合だ。
昇降格制度以前には浦項が最多ゴール差勝利の記録を保持している。2009年9月13日に済州(チェジュ)ユナイテッドFCを8-1で下し、2011年7月9日に大田(テジョン)シチズンを7-0で下していた。
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