公式戦6試合で5人も…“退場王”の汚名被った韓国Kリーグ首位の全北現代

2020年06月02日 サッカー #Kリーグ
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韓国Kリーグの3年連続王者である全北現代(チョンブク・ヒョンデ)モータースが“退場王”の汚名に悩まされている。

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去る5月30日のKリーグ1(1部)第4節、全北現代はアウェーで江原(カンウォン)FCに0-1で敗れた。開幕3連勝後のシーズン初黒星となり、上昇の勢いを折られる形になった。

敗北の決定的要因はDFホン・ジョンホの退場だった。

ホン・ジョンホは前半15分、相手FWチョ・ジェワンの決定的な得点機会を阻止したとされてレッドカードが提示され、一発退場となった。早々に数的劣勢となった全北現代は挽回の余地なく、相手FWコ・ムヨルに決勝ゴールを許し、敗戦を喫した。

(写真提供=韓国プロサッカー連盟)ホン・ジョンホにレッドカードが提示された場面

今シーズン、全北現代がレッドカードを受けるのはこれが初めてではない。5月8日に開幕したKリーグと中断以前のアジア・チャンピオンズリーグ含め、計6試合で5人もの退場者を出している。

第3節の大邱(テグ)FC戦ではFWチョ・ギュソンがイエローカード2枚で退場。ACLグループステージ初戦の横浜F・マリノス戦でも、MFソン・ジュンホとDFイ・ヨンが同じくイエロー2枚でピッチの外に追い出された。

そして、ACL第2戦のシドニーFC戦では、DFチェ・ボギョンが相手シュートをハンドで阻止し、レッドカードを受けた。

全北現代はここまでゴールキーパーを除くすべてのポジションで退場者を出している。単なる偶然とみるには異例のことだ。さらにはチームを率いるジョゼ・モライス監督までも、江原FC戦で判定に激しく抗議し退場処分を受けた。

全北現代は以前からファウルの多いチームだった

そんな全北現代は、以前から反則が多いチームカラーを持つ。過去2年間のファウル、イエローカードの回数はどちらも1位だった。

2018年はファウルが562回、イエローは73枚だった。イエロー2枚での退場者は1人、一発退場者は3人だ。

2019年は前年よりも多い588回のファウルを記録した。イエローの枚数も79枚を増えた。そして、イエロー2枚での退場者は3人、一発退場者は1人だった。

こう見ると、全北現代はファウルの回数のわりに退場者がそれほど多くなかったといえる。

実施、2018年の退場回数1位は大邱FCで9回。2019年は水原三星(スウォン・サムスン)ブルーウィングスと浦項(ポハン)スティーラースでそれぞれ5回だった。

つまり、全北現代の選手が“賢く”ファウルをしたと解釈もできる。言い換えれば、今シーズンは老練さの代わりに無理な反則が増えているという意味でもある。

退場がチームに与える影響は大きい。チョ・ギュソンは第4節のみを欠場したが、ホン・ジョンホは第5~6節すべて欠場することになる。

全北現代は直近のリーグ戦、守備の要であるホン・ジョンホ抜きで、FCソウル(第5節)と仁川(インチョン)ユナイテッドFC(第6節)を相手にしなければならない。加えて、モライス監督は次のFCソウル戦でベンチに座ることができない。

情熱と欲深さはかけ離れたものだ。相手に強いプレッシャーを与え、ファウルで試合の流れを止めるプレーは確かに効果があるが、最近の全北現代のように程度が上がると試合を台無しにしてしまう。

ベテランの多い全北現代らしく、相次いで起きたミスを感知して本来の色を取り戻してこそ、優勝争いでも優位に立つことができる。

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