韓国Kリーグで“元Jリーガー監督”対決が繰り広げられる。
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5月28日、FCソウルのチェ・ヨンス監督(46)は、来る31日に行われる城南(ソンナム)FC戦を控えメディアデーを開いた。
「無観客などあらゆるイシューがあった」と切り出したチェ監督は、「城南は攻守において非常に組織的だ。ホームでソウルらしく連勝を続けられるようにする。選手自らやってくれると信じている」と明かした。
また、キム・ナミル監督(43)率いる城南を「スペースを相手に与えないチーム」と評し、「攻撃ではポジションチェンジを多用して相手の守備の乱れを狙う。甘いチームではない」と強調。「だからこそ日曜日が楽しみだ。この目で確かめたい」と付け加えた。
チェ・ヨンス監督は現役時代にジェフユナイテッド市原(当時)などで活躍し、決定機で必ずゴールを決めるフォワードとして「トクスリ(“鷲”を意味する韓国語)」と呼ばれていた。対するキム・ナミル監督もヴィッセル神戸と京都サンガF.C.でプレー。
二人とも2002年日韓W杯の韓国代表メンバーに選ばれ、史上初のベスト4進出を経験していた。
ソウルワールドカップ競技場で行われるFCソウル対城南FC戦は、5月31日午後4時30分キックオフ予定。
以下、チェ・ヨンス監督との一問一答。
◇
―試合の覚悟は。
Kリーグが新型コロナによって一時延期されてから4ラウンド目を迎えたが、無観客などあらゆるイシューがあった。城南は攻守において非常に組織的だ。ホームでソウルらしく連勝を続けられるようにする。選手たち自らやってくれると強く信頼している。必ず良い結果を得られると信じている。最善を尽くす。
―キム・ナミル監督と初対決だ。
キム監督は選手時代、2002年(日韓)W杯の頃から試合を通して人々に夢と希望を届けた後輩だ。いつか指導者として対決すると予想していた。10年前に初めて(自分がFCソウルの)監督代行を務めたときもそのような心情だったかもしれない。
(キム監督は)見かけよりもチームを上手く切り盛りしている。これからの韓国サッカー発展のため、努力は怠らないだろう。今回の試合も重要だが、先輩後輩の間で良い友情を分かち合いたい。プレッシャーなく我々ができる、持っているエネルギーをすべて振り絞りたい不思議な感覚だ。
―キム・ナミル監督は就任時、勝利したいチームにFCソウルを挙げた。
特別な考えはない。昔からいつもFCソウルはすべてのチームの敵だった。少しだけ我々が優れていたら良いだろう。キム監督が我々をとらえたいと本音を明かしたようだが、私の経験は簡単には譲れない。ただただ時間を過ごしてきたわけではない。この10年間は恐ろしいほどに大変でも、容易でもなかった。
―城南は1失点しかしていない。堅固だ。
城南はスペースを相手に与えないチームだ。攻撃ではポジションチェンジを多用して相手の守備の乱れを狙う。甘いチームではない。だからこそ日曜日が楽しみだ。この目で確かめたい
相手が密集守備であれ、先日(5月17日)の光州FC戦ではそのように試合した。相手がどう出るにせよ、我々が準備した攻撃パターンのまま攻略するつもりだ。ホームでやられる考えはない。かといって前のめりになることもない。攻守のバランスを取るだろう。
―選手のメンタルはどう管理しているのか。
ファンが泥沼にはまったとき、自身を振り返る時間を持つ。私は正常なコンディションではなかった。コロナによって我々の選手たちもその波に押されていた。コンディションや試合の体力感覚も鈍くなった。変化を通じて我々の選手が持つ実力をごまかすことはできない。選手たちのメンタルさえ守ればパフォーマンスも回復するだろう。
これまで満足するような段階ではなかったが、試合を重ねるごとに良い姿を見せている。選手を信じられない監督に誰がついてくるだろうか。(選手たちが)良い姿を見せてくれると信じている。
選手たちは70分経つと体力がグンと落ちるのが確認できる。その時間帯のベンチを見ると面白いだろう。その時間帯に勝負を決める監督が多いはずだ。だからこそ、バックアップがとても重要だと感じている。
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