韓国野球委員会(KBO)が観客の入場と関連して、慎重な姿勢を崩していない。
以前から政府の方針に従うと強調してきたKBOは、現在、首都圏で新型コロナウイルスが感染拡大しているだけに、無観客試合の期間も長くなると予想した。
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KBOの関係者は5月28日、「今日は80人に近い新規感染者が報告された。現状では絶対に観客を入場させることはできない」と話した。
そして「KBOは開幕前のチーム紅白戦や他チームとの練習試合、開幕戦と常に政府の方針に合わせて動いてきた。球場にファンの方々を入場させる時期も、政府の方針を遵守する」と述べた。
韓国疾病管理本部は5月28日、新規感染者が79人に急増したと発表した。前日の40人に続き、大幅な増加傾向だ。去る4月5日に81人を記録して以降、53日ぶりに新規感染者が70人を超えた。政府が「生活の中のソーシャルディスタンス」へと防疫体系を転換した際の目標、一日50人未満も破られてしまった。
現状に合わせてKBOは、観客の入場時期を延期することにした。
別のKBO関係者は、「各球団のマーケティングチームは5月29日からの入場の準備をした。現在、球団側は最小限の時間だけあれば球場を再オープンすることができる」としながらも、「しかし最近の状況では球場をオープンすることはできない。KBOが独断的にすることではない」と述べた。
KBOは現在、文化体育観光部(“部”は日本の“省”に相当)と緊密に協力しながらシーズンを進めている。文化体育観光部が中央災難安全対策本部・疾病管理本部と疎通し、それをKBOに伝達する。
中央災難安全対策本部は、来る6月14日まで首都圏の公共・多目的施設の運営を一時的に中断するなど、防疫を大幅に強化すると発表した。球場をオープンできる時期は、早くても6月14日以降になるしかない。
結局のところ、今の状況で最も重要なのは、選手や関係者の“感染者ゼロ”を維持することだ。選手や関係者が感染した場合、シーズン自体が中断される可能性がある。
KBOは「新型コロナのタスクフォースを通じて着実にガイドラインを補完している。選手団にもガイドラインの遵守をしつこく伝えている」とし、選手や関係者の“感染者ゼロ”を優先することを強調した。
一方、KBOと各球団は観客入場が解禁する際、その規模を観客席全体の25%ほどから開始する方針だ。
KBOは入場を再開するときの規模と関連して、「球場ごとに観客席の数が異なるため、差はある。最初は観客席全体の25%ほどを埋めることになる」と説明した。
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