アダルトグッズが堂々とKリーグの試合会場に登場した史上初の事案は、懲戒につながるだろうか。
韓国プロサッカー連盟は、5月17日のFCソウルと光州FCの試合で発生した、いわゆる“ラブドール事件”を注視している。何よりも、この事案が懲戒につながるかというサッカーファンの関心が高い。
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例のない事案であるだけに、韓国プロサッカー連盟の決定に注目が集まるしかない。
ホームゲームを進行したFCソウルに適用可能な懲戒基準は、大きく2つの方法が挙げられている。
まず、Kリーグの名誉失墜だ。Kリーグ賞罰規定の類型別懲戒基準10項には、Kリーグへの誹謗、名誉失墜行為がある。Kリーグの名誉失墜行為が認められる場合、そのクラブには500万ウォン(約50万円)以上の制裁金を賦課することができる。
“ラブドール事件”が全世界のメディアに関心を受けながら、Kリーグの対外的なイメージが失墜した点は否定できない。ただし、クラブ側が名誉を失墜させる意図を持っていたわけではないことは、考慮されるべきだと思われる。
また別の懲戒基準は、定款違反の可能性だろう。
“ラブドール事件”は、韓国プロサッカー連盟の定款、第5章マーケティング第19条の禁止広告物(わいせつ、または退廃的な内容で公序良俗に反するおそれがあるもの)違反に該当する余地がある問題だからだ。
Kリーグ賞罰規定の類型別懲戒基準11項によると、連盟の定款と規定、理事会の決定事項に違反した場合、該当クラブに対して5以上の勝ち点減点と500万ウォン以上の制裁金の賦課が可能である。
韓国プロサッカー連盟は、ラブドールの場合、アダルトグッズ業者がノイズマーケティングの目的で広告効果を出そうとしたとしても、Aボードなど正式な広告物ではないため、この条項を適用するのは難しいという立場だ。
韓国プロサッカー連盟は、チョ・ナムドン賞罰委員長に今回の事件に対するアドバイスを求めることにした。賞罰委員長の判断に基づいて賞罰委員会の開催についても決まると思われる。
連盟の関係者は、「定款と規定はKリーグのなかの法律と見ることができる。賞罰委員長が今回の事案について検討し、定款と規定に違反するかどうかを確認することが優先だ」と述べた。
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