本来の開幕日から2カ月以上延期され、先週ようやく開幕を迎えた2020シーズンのKリーグ。
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だが、落ち着きを取り戻していた新型コロナウイルス感染症数が再び上昇曲線を描き始めたことで、危機感が漂っている。
今月5日まで3日連続で国内感染者が発生せず、新型コロナ感染の安定傾向が優勢だった韓国。しかし先日、梨泰院(イテウォン)のクラブを訪れた龍仁(ヨンイン)地域の感染者が確認されたことで状況が一変した。
全国的に11日まで5日連続で2桁の感染者数を記録し、梨泰院クラブ関連の感染者は100人を超えた。
すでに開幕のテープを切ったKリーグは、この状況に耳を傾けるしかない。予想よりも早期の再開が見込まれていた観客入場の議論もひとまず水面下に落ちてしまった。
ここから感染拡大が深刻化すれば、困難の末に始まったリーグも「再び中断しなければならないのではないか」という憂慮もある。
Kリーグとしては全国的な感染者数の推移よりもリーグ内での感染予防が、当分のシーズン運営において重要なポイントになる。
チーム内部で感染者が発覚した場合、そのチームは最低2週間試合を行わず延期となる。また、症状発覚時点を前後して感染者の所属チームと試合をした相手チームも、最低2週間試合が延期される。
試合当日に選手やスタッフ、審判などから感染者が現れた場合、当該の試合は直ちに中止となる。
リーグ中断の可否は、感染者が多数発覚するなどの事態で正常なリーグ進行が難しい場合に限って適用される。
韓国プロサッカー連盟関係者は「複数のチームで感染者が発生すれば、リーグが中断する可能性がある」と基準を伝えた。リーグ内部で新型コロナと関連した不祥事が生じず、今年3月のように全国的に一日で数百人の感染者が発生する状況が出ない限り、シーズン運営は可能なものとみられている。
結局、シーズンを持続するためには選手内部の管理がさらに重要となる。
Kリーグの各チームは、2月から感染予防と拡散防止のためのマニュアル通りに運営を行っている。開幕前にはより補完されたマニュアルが配布された。多くの関係者の努力によって、Kリーグはコロナ清浄地域という評価を受けている。
とあるクラブ関係者は「新型コロナ拡散防止のための選手管理が3カ月近く続いている状況だ。開幕以降もマニュアル通りに徹底的な管理を行っている。感染者が発生してしまえば我々のチームだけの問題ではなくなるため、より気を使っている。すべてのクラブが同じ気持ちだろう」と強調した。
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