西江大学は、韓国でも有名なカトリックのミッション系大学で、ソウル大学や高麗(コリョ)大学、延世(ヨンセ)大学らと肩を並べる名門大学として有名だが、アン・インソンはその西江大学で心理学を教えているのだ。
しかも、彼女はフィットネス大会での受賞歴も華々しい。
2017年9月に行われた『マッスルマニア』では、フィットネス大会初出場にしてコマーシャルモデル部門とミズ・ビキニ部門で1位を獲得。
同年11月にアメリカ・ラスベガスで行われた『マッスルマニア』世界大会でも、コマーシャルモデル部門4位に入賞を果たしている。
2018年4月の『マッスルマニア』でも、ミズ・ビキニ・トール部門4位入賞を果たしたことからも、彼女がトレーニングに本気で取り組んでいることがわかるだろう。
アン・インソンは言っている。
「身体が元気になると、心もポジティブになります。例えば、憂鬱な気分のときは散策をしてみなさい、楽しいことをしてみなさいといいますが、それすら楽しめないときもありますよね。そういうときは、運動をして身体を動かすと、不思議と心も晴れるんです。
今もまだ勉強中ですが、少なくとも、心と身体は密接に関係している。そう確信しています。
最近は韓国でも、心の病気が増えていますし、自殺も絶えません。そういった人たちを幸せにできる方法を研究したいと考えるうちに、思い立ったのが、まずは自分を実験台にしてみようということでした。自分が実験台となって体を鍛えてみようというわけです」
この研究を進めるうちに、心や身体の不調で悩んでいるひとが多いこともわかったので、その悩みや苦しみを解決できる方法を見つけられるように、今後も研究を続けていきたいですね」
アン・インソンだけではない。多くのマッスル美女たちが、「体作りは自分と向き合い、心身を鍛える過程でもある」と語っている。『マッスルマニア』を機に世に飛び出し、多くの人々から憧れと尊敬の眼差しを集める韓国の“マッスル美女”たち。ある意味で彼女たちは、時代が求める新しい“ミューズ(女神)”たちなのかもしれない。