予想通り、髪の毛を短く刈ったソン・フンミンの姿は見られなかった。
サッカー韓国代表のキャプテンであるソン・フンミンが兵役の基礎軍事訓練に参加するため、4月20日午後、済州道の摹瑟浦(モスルポ)にある海兵隊・第9旅団91大隊の訓練所に入所した。
【写真】ソン・フンミンの軍隊生活、パク・チソンは兵役義務をどう消化した?
ソン・フンミンは来月5月8日の退所まで、訓練兵として国防の義務を果たす。ソン・フンミンの入所を前に、彼の所属事務所側は新型コロナウイルスの余波を憂慮し、ファンと取材陣の現場訪問を自制するよう訴えた。
にもかかわらず、この日は約20人の取材陣と地域住民を含め、多くのファンが集まった。
しかし、ソン・フンミン側はこのような現象を想定し、早くから訓練所との事前連絡を通じて内部まで自ら移動することにした。ソン・フンミンは同日、外部に姿を現さず、直ちに訓練所に入った。
ソン・フンミンの入所が伝えられたことで、現地では期待半分、懸念半分の状況が続いた。
ワールドスターが済州島を訪問することに興奮した雰囲気もあったが、いきなり大勢の人々が押し寄せる可能性が大きかっただけに、安全対策などに敏感な雰囲気だった。
海兵隊第9旅団予備軍関係者は『スポーツソウル』との電話インタビューで、「事故に備えて安全対策を講じた。ただ、ここは済州地域でも陽性確定者が一人も出ていない清浄地域だ。しかし多くの人が集まれば、どうしても負担が大きい」と述べた。
済州地方兵務庁はソン・フンミンの入所情報を外部に最大限言及しないなど、007顔負けの隠密行動が続いた。
幸い、これといった事故なしにソン・フンミンは入所した。
2018年ジャカルタ・アジア大会の男子サッカー金メダルメンバーとして兵役特例の恩恵対象になったソン・フンミンは、基礎軍事訓練を消化したあと、芸術・体育要員に編入され、34カ月間現役選手として活動しながら、ボランティア活動544時間を履修しなければならない。これによって召集解除となる。
ソン・フンミンが訓練を受ける海兵訓練施設は、戦前にかつて日本軍が建設したものだが韓国が光復して以降、済州道に創設された陸軍第1訓練所・指揮所として使用されたところだ。
朝鮮戦争当時、多くの将兵が訓練した代表的なシンボルとして2008年10月1日に登録文化財第410号に指定された。大きな関心同様、ソン・フンミンは歴史的な現場で基礎軍事訓練を履修することになった。
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