韓国Kリーグ1(1部)に昇格したばかりの光州FCがビッグネームを獲得した。2014年、2018年と2大会連続でワールドカップに出場した経験のあるコスタリカ代表FWマルコ・ウレーニャ(30)だ。
光州FCは昨シーズン、Kリーグ2(2部)で10チーム中4番目に高いチーム年俸額(約32億ウォン=日本円約3億2000万円)を抱えていた。2部といっても、他と比べて余裕のある状況ではなかった。
1部に挑む今シーズンは、昨シーズンよりもチーム予算が増加したとはいえ、1部の12チーム中(軍隊チームの尚州尚武FCは除外)で光州FCの年俸額が最も低い。
だからこそ、高額な年俸が必要な現役コスタリカ代表選手を光州FCが獲得できたことに、Kリーグ内部では“異例だ”と評価されている。
ウレーニャは光州FC内で最高額の年俸を受け取る。光州FCは、今シーズンのメンバー構成の最後のピースを手に入れるべく、果敢な投資を行ったという。
光州FC関係者は「さまざまな役割ができる攻撃陣の獲得のために努力した。選手の意志を高く評価し、チームにとって大きなプラスになるとみられる」と明かす。
光州FCを率いるパク・ジンソプ監督は、チーム練習に合流して間もないウレーニャのプレーに合格点を与えた。
「ウレーニャは得点力以外にも豊富な動きとスキル、広い視野で良質なパスをチームメイトに供給できる選手だ」との言葉からも、ウレーニャは今シーズン、プレーメーカーとして起用されるものとみられる。
ウレーニャのキャリアは華麗だ。コスタリカ代表FWとして代表Aマッチで67試合15ゴールを記録。2014年ブラジルW杯、2018年ロシアW杯と2大会連続でワールドカップに出場した。
また、コパ・アメリカ2016年大会などあらゆる国際大会の経験もある。
母国コスタリカのアラフエレンセでプロデビューしたウレーニャは、その後クバン・クラスノダール(ロシア)やミッティラン、ブレンビー(以上デンマーク)など欧州でプレーし、UEFAヨーロッパリーグにも出場した。
さらには、アメリカのメジャーリーグサッカーでも活躍を披露した。
光州FCはフェリペ(27)やウィリアン(26)、ルスタム・アシュルマトフ(23)など、昨シーズンもプレーした外国人選手三銃士が引き続き息の合った連携を披露する。
ウレーニャの光州FC行きは、彼自身の野心もあったと知られている。3月5日に30歳を迎えたウレーニャは、Kリーグで成功した後に中国や中東への進出にも関心があるという。
ウレーニャの“Kリーグ・ドリーム”は果たして成功するか。彼の活躍に注目したい。
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