Kリーグ1部で“年俸額最下位”のクラブが、2度のW杯出場を経験したコスタリカ代表を獲得できたワケ

2020年03月29日 サッカー #Kリーグ
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韓国Kリーグ1(1部)に昇格したばかりの光州FCがビッグネームを獲得した。2014年、2018年と2大会連続でワールドカップに出場した経験のあるコスタリカ代表FWマルコ・ウレーニャ(30)だ。

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光州FCは昨シーズン、Kリーグ2(2部)で10チーム中4番目に高いチーム年俸額(約32億ウォン=日本円約3億2000万円)を抱えていた。2部といっても、他と比べて余裕のある状況ではなかった。

1部に挑む今シーズンは、昨シーズンよりもチーム予算が増加したとはいえ、1部の12チーム中(軍隊チームの尚州尚武FCは除外)で光州FCの年俸額が最も低い。

だからこそ、高額な年俸が必要な現役コスタリカ代表選手を光州FCが獲得できたことに、Kリーグ内部では“異例だ”と評価されている。

ウレーニャは光州FC内で最高額の年俸を受け取る。光州FCは、今シーズンのメンバー構成の最後のピースを手に入れるべく、果敢な投資を行ったという。

(写真提供=光州FC)新加入のマルコ・ウレーニャ

光州FC関係者は「さまざまな役割ができる攻撃陣の獲得のために努力した。選手の意志を高く評価し、チームにとって大きなプラスになるとみられる」と明かす。

光州FCを率いるパク・ジンソプ監督は、チーム練習に合流して間もないウレーニャのプレーに合格点を与えた。

「ウレーニャは得点力以外にも豊富な動きとスキル、広い視野で良質なパスをチームメイトに供給できる選手だ」との言葉からも、ウレーニャは今シーズン、プレーメーカーとして起用されるものとみられる。

ウレーニャのキャリアは華麗だ。コスタリカ代表FWとして代表Aマッチで67試合15ゴールを記録。2014年ブラジルW杯、2018年ロシアW杯と2大会連続でワールドカップに出場した。

また、コパ・アメリカ2016年大会などあらゆる国際大会の経験もある。

母国コスタリカのアラフエレンセでプロデビューしたウレーニャは、その後クバン・クラスノダール(ロシア)やミッティラン、ブレンビー(以上デンマーク)など欧州でプレーし、UEFAヨーロッパリーグにも出場した。

さらには、アメリカのメジャーリーグサッカーでも活躍を披露した。

光州FCはフェリペ(27)やウィリアン(26)、ルスタム・アシュルマトフ(23)など、昨シーズンもプレーした外国人選手三銃士が引き続き息の合った連携を披露する。

ウレーニャの光州FC行きは、彼自身の野心もあったと知られている。3月5日に30歳を迎えたウレーニャは、Kリーグで成功した後に中国や中東への進出にも関心があるという。

ウレーニャの“Kリーグ・ドリーム”は果たして成功するか。彼の活躍に注目したい。

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