クリスティアーノ・ロナウド(35・ユベントス)が新型コロナウイルス感染症の感染予防のため、チームに合流せずポルトガルのマデイラ島に留まることを決めた。
現地メディアによると、ロナウドは脳卒中の手術を終えた母親を看病するため、故郷のマデイラ島をよく訪れていた。
自身のプレーするイタリアが新型コロナによって非常事態に陥ったこともあり、チームの練習には参加せずマデイラ島に滞在し今後の状況を見守ることにしたという。
ユベントスは3月12日(日本時間)に「ロナウドは11日のチーム練習に参加しなかった。最近の新型コロナの事態によって、マデイラ島に残ることになった」と伝えた。ロナウドは母親の看病と休息のため、今週はポルトガルに留まる予定だ。今後の状況次第で、イタリアへ戻ることを考慮するとみられている。
イタリアは欧州でも新型コロナによる被害が最も深刻な地域だ。
3月12日時点で、イタリアでは感染者数が1万2000人以上確認されており、死亡者数は800人を超える。これは中国を除く国の中で最も多い感染者数であり、最近では1日で2000人以上の感染者が発生したことでより事態は深刻化した。何より、短期間で感染者と死亡者数が急増化している点が問題となっている。
新型コロナの脅威は、ロナウドが所属するユベントスにまで及んでいる。
ユベントスは3月11日、クラブに所属するイタリア代表DFダニエレ・ルガーニ(25)が新型コロナに感染したことを伝えた。現在、症状は出ていないが新型コロナ検査の結果、陽性反応が確認され、規定によりルガーニは隔離されている。また、彼の行動経路を把握し、接触者たちの隔離も処置するとしている。
イタリア・セリエAで新型コロナ感染者が出たのはルガーニが初めてだ。
ルガーニは自身のSNSを通じ「ニュースを見たことだろう。僕を大事にしてくれるすべての人を安心させたい。僕は大丈夫だ。でも、ウイルスは見分けがつかないから、規定に従わなければならない。僕自身のため、愛する人々のため、そして周りにいるすべての人たちのため、そうすることが良いだろう」と心境を伝えている。
ユベントスは3月18日にUEFAチャンピオンズリーグのベスト16・2ndレグのリヨン戦を控えているが、今回の事態を受けて延期される可能性が高いとみられている。
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