新型コロナウイルス感染症と関連して、韓国人に差別的な措置を行ったオランダの航空会社「KLMオランダ航空」が、騒動から4日後に公式謝罪した。
KLMオランダ航空は2月14日午前、ソウルで記者懇談会を開き、謝罪文を発表した。
KLMの韓国・日本・ニューカレドニア支社長のギヨーム・グラス氏は「乗務員個人のミスだが、決して軽くない失敗」とし、「韓国の顧客を差別する行為と解釈され、韓国の顧客に心配をかけたことを非常に残念に思っている」と述べた。
先立ってKLMは2月10日、オランダのアムステルダムから出発して韓国・仁川(インチョン)に向かう航空機のトイレのドアに、韓国語で「乗務員専用トイレ」という手書きのメモをつけた。
それを発見した乗客のキムさんがメモの写真を撮り、「なぜ英語はなしに、韓国語でだけ案内文が書かれているのか」と抗議すると、乗務員は「コロナウイルスが潜伏している人から顧客を守るために決定された事項」と反論。むしろキムさんに写真の削除を要求した。
キムさんはSNSを通じて、その内容を拡散。韓国人に対する人種差別的な措置だと非難世論が大きくなると、2日後の2月12日には韓国国土交通部(日本の国土交通省に相当)も動き、差別的な措置を取ったKLM航空に対して厳重警告を行い、再発防止策を用意することを正式に要請した。
騒動から4日後に開かれた記者懇談会でギヨーム・グラス氏は、「乗務員専用トイレの運用はKLMが決めたものではなく、航空機の乗務員によって決定された」としながら、韓国人の乗客がSNSを通じて告発した内容を認めた。
続いて「一部の乗客に差別的な対応をしたという指摘を非常に深刻に受け止めている」とし、「今回の事案は本社経営陣に直接報告され、内部的にも経緯を調査中だ」と付け加えた。
グラス氏はまた、「類似の事態の再発を防ぐために、KLMの機内サービス担当役員が必要なすべての措置をとる予定」とし、「該当航空機の乗務員はアムステルダムに到着したら、すぐに韓国乗客に与えた被害と関連して、機内担当役員と別途面談を持つだろう」と明らかにした。
他にもKLMは、すべての乗務員を対象に「乗務員専用トイレ」は許可しないという内容を発表した。
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