ソウル・狎鴎亭洞(アックジョンドン)の公園で遊んでいたイ・ヒョンホくん(9歳)が30代と思われる男に誘拐されたこの事件は、ヒョウンホくんの両親と誘拐犯が60回にわたって電話やメモのやりとりをしたにもかかわらず、最後の連絡から1カ月後にヒョウンホくんは遺体で発見された。
しかも検視の結果、実は誘拐初日に殺害されていたことが判明。人々を激怒させた。
犯人は、誘拐初日に録音したヒョウンホくんの声を編集して、狡猾な手口で両親に身代金を要求するも、警察の介入に気づき、時効まで姿を消した。犯人の似顔絵や声は、今もネット上に公開されている。
映画『カエル少年失踪殺人事件』は、当時小学生だった5人の少年が、サンショウウオの卵を探しに近所の山へ出かけたきり失踪した事件をモチーフにしている。
「カエル少年」と呼ばれる理由は、少年たちが探しに行った“サンショウウオの卵”が“カエルの卵”と誤伝されてしまったからだ。
当時、全国民を巻き込んだ“カエル少年探し”が行われるも、まったく成果はなかった。