7月から本格化した日本の輸出規制後、SKグループの関連株がむしろ反発を見せており、注目されている。
当初、日本が高純度フッ化水素など半導体生産に不可欠な素材の輸出を規制するとしたことから、SKハイニックスは在庫不足によって生産に支障が出ると懸念された。
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しかし株価は、堅調だ。
SKハイニックスの株価は9月16日(終値基準)7万9500ウォン(約7950円)で、7月1日に比べて13%上昇した。去る9月4日には8万ウォンで取引を終えながら、今年5月8日以来、4カ月ぶりに8万ウォン台を記録している。
韓国の証券業界では、今年第4四半期、SKハイニックスの業績改善が本格化すると予想している。
これと関連して新韓金融投資のチェ・ドヨン研究員は、「今年第4四半期のターンアラウンド(企業の再生や事業の再構築)の可視性が高まり、目標株価を10万ウォンに4.2%上方修正する」とし、「短期的には日本の部品・素材規制問題がDRAMの現物価格に肯定的な影響を及ぼした」と分析した。
続いて「半導体業況のターンアラウンドの方向性に注目する時期」と付け加えた。
去る7月初め、15万ウォンにとどまっていたSKマテリアルズの株価も、最近17万ウォン台となった。9月16日(終値基準)の株価は、17万1000ウォン。7月1日の株価と比較すると、12%ほど上昇した。韓国内半導体生産の素材分野で、SKマテリアルズの競争力が再浮上しているという分析だ。
実際にSKマテリアルズは、2001年にフッ素系クリーニングガス(NF3)を国産化するだけでなく、日本の関東電化工業を押さえて、世界1位に上がったりもした。
次世代の半導体材料の開発も、成功する可能性が高いと評価される。そんな期待感が最近の株価に反映されているという分析だ。証券業界も最近、相次いでSKマテリアルズの目標株価を上方修正した。
ユジン投資証券のイ・スンウ研究員は、「日本の輸出規制によって、韓国内の半導体材料関連の株価に再評価が行われている」とし、「年末には高選択比リン酸(HSN)と日本が輸出を制限するフッ化水素(HF)も国産化される予定で、半導体の核心素材に関連する“国産化の代表企業”として、恩恵を受けているといえる」と評価した。
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