老夫婦を相手に「息子を拉致した」とお金を騙し取ろうとした詐欺を、韓国のサンサンイン貯蓄銀行の行員が未然に防ぎ、話題となっている。
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サンサンイン貯蓄銀行は、振り込め詐欺を事前に予防し、顧客の預金を守ったという功労が認められ、一山(イルサン)東部警察署から感謝状を受け取ったと、1月26日明らかにした。
サンサンイン貯蓄銀行によると、とある老夫婦は1月7日、サンサンイン貯蓄銀行一山支店を訪れ、定期預金の3200万ウォン(約320万円)に対する担保貸出しを申請した。
窓口で対応したイ・イアンさんは、老夫婦からの要請を受け、さらに低い金利で融資が可能な商品を案内しようとしたが、老夫婦は「そのまま融資してほしい」という言葉を繰り返した。資金の用途も明確でなく、夫婦は何者かと通話を続けていた。
異変を察したイ・イアンさんは、電話をしている老夫婦に「どちらと電話中ですか?」というメッセージを紙に書いて見せた。
すると「現金2000万ウォン」(約200万円)とだけ紙に書いて見せた老夫婦。これは振り込め詐欺だと直感したイ・イアンさんは、同僚職員に「時間を稼いでほしい」と依頼し、マニュアルに従って管轄地区隊に通報。
振り込め詐欺犯は老夫婦に「息子を拉致した」と脅迫し、身代金を要求していたという。その後出動した警察は振り込め詐欺を確認。老夫婦に直接息子と通話させ、安全を確認させた。
チュ・ムンファン貯蓄銀行受信チーム長は「毎週行っているボイスフィッシング予防教育のおかげで、顧客の大切な財産を守ることができた。今後も顧客に被害が発生しないよう気を付けたい」と述べた。
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