韓国ソウル市内にある「ロッテリア」8店舗の従業員が新型コロナウイルスに感染し、地域社会における感染拡大の懸念が高まっている。
それらの店舗は、いずれも人口が多い場所にあるだけでなく、感染した従業員のほとんどが感染の事実を知らないまま数日間出勤していたことがわかり、“n次感染”の可能性を排除できない状況だ。
8月13日、韓国中央防疫対策本部によると、前日18時基準でロッテリア従事者の会議と関連して11人が感染判定を受けた。
ソウル市内の各店長などを含むロッテリア従業員19人が8月6日に広津(クァンジン)区で会議を行ったのだが、その出席者の1人が8月11日に陽性判定を受け、次々に感染が確認された。
最も懸念されているのは、会議出席者のほとんどが感染判定を受けるまで、ロッテリアの各店舗に出勤していたことだ。
感染者が報告されたのは、鐘閣(チョンガク)駅店、恵化(ヘファ)店、面牧(ミョンモク)中央店、君子(クムジャ)店、小公(ソゴン)2号店、ソウル駅店、淑大(スクテ)入口駅、建大(コンデ)店と、いずれも人の行き来が多い店舗だ。
不特定多数が利用する店舗であるため、防疫当局が監視カメラやクレジットカードの記録で追跡しているが、すべての濃厚接触者を探すことは難しく、疫学調査が難航すると予想される。
従業員が感染していたため、その接触者を中心に“静かな感染”が広がっていくかもしれないという懸念が尽きない。
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