韓国の正義党リュ・ホジョン議員(27)がピンクのワンピースを着て、国会本会議に出席したことをめぐり、議論が広がっている。
一部のネット上では彼女の服装について激しい非難が飛び、政治家たちの間では「厳粛主義と権威主義を打ち破ったことに感謝する」との声も出ている。
正義党リュ・ホジョン議員は8月4日、国会本会議にピンク色のワンピース姿で参加した。
リュ議員は自分の服装について、「本会議のたびに中年男性が中心になってスーツとネクタイだけを身につけているが、服装に象徴される慣行を破りたいと思った」とし、「会議の権限はスーツで作られるものではない。今後もさまざまな服を着る」と明らかにした。
そんな彼女に対して批判と擁護で意見が拮抗している。
いくつかの過激なサイトでは、リュ議員に対する度を超した批判まで出ている。あるネット民は8月5日、Facebookグループ「共に民主党100万党員会」のときのリュ議員の写真を上げ、「本会議場に酒代もらいきたのか」と書いた。リュ議員に対するセクハラといえる発言も相次いだ。
正義党は論評を発表し、「リュ議員に向けた非難が性差別的な偏見を含んでいる。強く遺憾の意を表する」と述べた。
論議が広がると、共に民主党コ・ミンジョン議員は同日、SNSに「私はリュ・ホジョン議員のすべての考えに同意しない」と書き、「しかし彼女が着た服によって過度の非難を受けることについては、同意することができない。国会の過度な厳粛主義と権威主義を打ち破ったことについて、感謝の気持ちを伝える」と擁護した。
正義党のイ・ジョンミ元議員も「何を着ようが関係がある?」という文章で、「21世紀にワンピースで、このような犯罪にさらされたまま生きていかなければならないなんて、本当に気分が悪い」と批判した。
東洋(トンヤン)大学チン・ジュングォン元教授も、フェイスブックに「狂った××たち、国会服なんてものがあるのか」と非難した。
なお韓国国会議員の“服装論議”は今回が初めてではない。
2003年4月、第16代国会議員に当選した盧武鉉(ノ・ムヒョン)財団ユ・シミン理事長が国会本会議場に白いズボンと灰色のシャツというカジュアルな服装で登場し、“白ズボン論争”が起きたことがある。
前へ
次へ