韓国のインスタントラーメンが海外消費者の味覚をとらえ、“Kフード”ブームを率いる主役に浮上した。
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新型コロナウイルスの影響でインスタント食品の需要が増加し、韓国インスタントラーメンの人気も高まったという分析だ。
7月20日、新世界フードによると、世界的なハラールフード市場攻略のためにマレーシアで発売した「テバク・ラーメン」の累積販売数が1000万個を突破したことがわかった。
品目別では、2018年3月の「テバク・ラーメン」ローンチ時に発売した「テバク・キムチチゲ」と「テバク・ヤンニョムチキン」の2種が計400万個、2019年3月に最も辛い唐辛子呼ばれるブート・ジョロキアを入れて発売した「テバク・ゴーストペッパー」が500万個、2019年10月に中南米の唐辛子ハバネロを使用して発売した「テバク・ハバネロ・キムチチゲ」と「テバク・ハバネロ・スパイシーチキン」の2種が計140万個売れ、6月までに計1040万個の販売実績を収めた。
新世界フード側は「特に2月の新型コロナ発生後、マレーシアでは国家レベルでの非常に強力な移動制限があり、生活必需品、加工食品などの消費が不振だったが、“テバク・ラーメン”は現地ラーメンに比べて2~3倍高い価格にもかかわらず、毎月20万個以上の販売量を継続するほど反響を得た」と述べた。
新世界フードは、マレーシアでの「テバク・ラーメン」の人気を維持するために、セブン-イレブンで独占販売した「テバク・ゴーストペッパー」の販売店を大型マートに拡大する計画だ。
マレーシアで生産し、これまで中国、シンガポール、タイなど6カ国に輸出していたが、輸出先を今年上半期には香港、フィリピン、ベトナムの3カ所拡大し、下半期にはアメリカ、ミャンマー、インドネシアなど3カ国を加えて計12カ国に輸出する計画だ。
新世界フードの関係者は、「Kフードに対する呼応、辛いラーメンに対する選好度の増加、ハラール認証を通じた高い信頼感などが現地の消費者に受け、安定した人気を集めている」とし、「テバク・ラーメンをはじめ、さまざまな種類のKフードを通じて東南アジアのハラールフード市場を攻略したい」と述べた。
「辛ラーメン」で知られる農心は今年上半期、アメリカ法人の売上高が前年比35%増の1億6400万ドル(推定値)で、過去最大の実績を記録したと伝えた。
ウォルマートをはじめコストコ、クローガー、サムズ・クラブなどの大型流通業者を中心にインスタントラーメンの販売量が急増。上半期の売上高はウォルマートで35%増、コストコで51%増、アマゾンは79%も増加した。
「辛ラーメン」は上半期、アメリカで25%増の約4800万ドルの売上高を記録し、存在感を表わした。特に「辛ラーメン・ブラック」の上半期の売上高は1350万ドルで、前年比49%も増加した。
三養食品も海外市場で飛躍した。
三養食品は韓国内のラーメン市場でのシェアが低いが、海外輸出量は市場全体の半分を占めるほど比重が高い。証券業界では、三養食品の第2四半期の売上高は1562億ウォン(約156億2000万円)、営業利益は258億ウォン(約25億8000万円)で、それぞれ前年同期比16.8%、23.8%増えると分析した。
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