清州(チョンジュ)国際空港を拠点とする新たな航空会社Aero-K(エアロケイ)が、韓国で業界初となる“ジェンダーレス”ユニフォームを採用することがわかった。
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Aero-Kは6月23日、ファッション誌『VOGUE KOREA』の公式インスタグラムを通じて客室乗務員のユニフォームを公開した。
当該のユニフォームは男女共にパンツスタイルとスニーカーで、トップスにはジャケットやロングTシャツが採用されている。タイトなスカートやハイヒールといった既存の女性乗務員のユニフォームイメージを一新する革新的な試みとして、韓国では早くも話題だ。
ジェンダーレスユニフォームの導入に乗り出したAero-Kのマーケティング本部長キム・サンボ氏は、各種メディアとのインタビューで今回の試みについて「服装での性差別と、女性乗務員に対する性商品化を避けようとした」とし、「女性乗務員の美しさを強調して広報に活用するといった、典型的な方法から抜け出そうと性別を区別しない衣装を採用した」と語っている。
Aero-Kはこのほかにも、メガネの着用を許可してヘアスタイルの制限を少なくするなど、容姿に関する規定も韓国内の同業他社に比べて自律的な姿勢を見せている。ジェンダーレスを打ち出す化粧品ブラントと協力し、男女共にガイドラインを作成しているという。
ユニフォームを採用するにあたって、Aero-Kは実際に乗務員たちの意見を反映させた。従来の女性乗務員のユニフォームでは普段から動きが制限されるだけでなく、緊急時の迅速な対応が困難であるという意見が多数見られたという。
キム本部長はこれについても、「機内の安全を担当するのが客室乗務員の本来の任務だ。そのため、活動性に焦点を合わせた」と伝えている。
また、世間からはユニフォームのデザイン発表にSNSの映像を用いたことも評価されている。
Aero-Kのカン・ビョンホ代表取締役は、「Aero-Kのターゲットはたくさん旅行をし、新たな挑戦を厭わないジェネレーションY世代だ」とし、「この年代に限らず実用的なものを好む人々をターゲットに、ユニフォームに限らずロゴや飛行機のデザインも決めた」と話した。
現在SNS上では、Aero-Kの試みを支持する声が上がっており、韓国にとどまらず世界中の人々が大きな関心を寄せている。
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