大韓航空の運航乗務員が新型コロナウイルスに感染した。
運航乗務員が新型コロナに感染したのは今回が初めて。先立って客室乗務員2人からも感染が報告されており、大韓航空は緊急事態となった。
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6月24日、航空業界によると、大韓航空の運航乗務員1人が6月23日に新型コロナに感染したと判定され、隔離措置となった。
大韓航空は検査結果が出る1週間前から、その運航乗務員が感染者と接触したということを知り、すぐに同じ飛行機で運航乗務員と働いていた乗務員を飛行勤務から除外するなど、自主的な隔離措置を行った。
大韓航空コロナ緊急対策委員会は6月23日、社内イントラネットを通じて「当社運航乗務員1人が初めて感染の判定を受けた」とし、「1週間前からその運航乗務員と一緒に働いていた乗務員を飛行勤務から除外しており、今後、疾病管理本部と継続的にモニタリングし、必要事項を積極的に支援する予定」と明らかにした。
先立って大韓航空は2月、米ロサンゼルスに行った客室乗務員が感染の判定を受けた。その客室乗務員はイスラエル聖地巡礼団と関連した感染事例と確認されたが、イスラエル・テルアビブへのフライト後、3日目にロサンゼルスに移動した動線などの情報が明確に公開されず、利用客や従業員を不安にさせた。
また3月にも米ロサンゼルスに行った乗務員から2人目の感染者が発生し、不安が広がった。その感染した乗務員は、2月に感染した乗務員と動線が一部重なっており、追加で感染したことがわかった。大韓航空側は当時、追加感染者が発生しながら、万が一の事態に備えて自主隔離していた乗務員30人余りを追加で1週間、隔離するようにした。
大韓航空の従業員内部でも不安が高まっているようだ。一部の従業員は「感染者の動線やスケジュールをすぐに公開すべきなのに、まだ公開していない」とし、「会社はマスク、防護服を十分に備えて、乗客と乗務員が使うトイレを分離するなど、防疫を徹底にしなければならない」と強調した。
それに対して大韓航空の関係者は「当社運航乗務員が感染と判定され、自主隔離措置を進行し、防疫をさらに徹底している」とし、「ただ運航乗務員の場合、機内で乗客と分離されているので感染する確率が低く、会社内で感染したとも言い難い。詳しい動線、感染経路、追加の接触者などを防疫当局が調べている」と付け加えた。
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