新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐために、公共交通機関を利用する際はマスクの着用が義務付けられている韓国。しかしマスクの着用を呼び掛けるバスの運転手が暴言を吐かれたり、暴行を受けたりする事件が相次いでいる。
【注目】韓国の新規感染者数、すでに6月>5月…「大規模感染の可能性」
ソウル広津(クァンジン)警察署は6月19日、マスクをつけずにバスに乗り、それを指摘したバス運転手が悪口を言われ、暴力をふるわれた事件が発生したと明らかにした。
警察によると、被疑者は6月18日14時30分頃、ソウル広津区でマスクをせずにバスに乗り、運転手に指摘されると拳を振り回し、それを防ごうとした他の乗客たちにも暴行を加えた。
警察関係者は「拘束令状を申請する予定だ。新型コロナが首都圏で感染拡大しているなかで、マスクをつけてくれと呼びかけた運転手に暴行を加えたことは、罪質が悪い」と令状申請の理由を説明した。
先立ってソウル九老(クロ)警察署も6月16日、マスクをせずバスに乗り、運転手を暴行した乗客を業務妨害の容疑で逮捕した。
さらに5月28日には、全羅北道・清州(チョンジュ)市で酒に酔ってマスクを着用しなかった60代の男が、マスクの着用を要求する運転手を暴行して書類送検されている。
韓国政府は新型コロナの感染拡大防止のために、去る5月26日からマスク未着用の乗客が公共交通機関を利用する際、運転者が乗車を制限したり、拒否したりできるようにした。
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