日産自動車が新型コロナによる販売不振を耐えられず、最終的に韓国市場から撤退する。
韓国日産は5月28日、日産と高級ブランド・インフィニティの韓国販売を今年末に中断すると明らかにした。2004年に韓国進出した日産は、16年で撤退することとなった。
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日産自動車は5月28日、前期(2020年3月期)の純損失が6710億円だったと発表。これによって強度の高い構造調整を決定した。日産はインドネシアの工場とスペイン・バルセロナの工場も閉鎖するとされており、ロシアと東南アジアの一部地域でも事業を縮小される見込みだ。
韓国内では、韓国日産が2019年に本格化した“日本不買運動”のダメージを受け、今年に入って新型コロナの影響まで加わったことで販売量が急激に減少した。1月から4月まで韓国日産の販売台数は、日産813台、インフィニティ159台で、昨年の同期間に比べてそれぞれ41%、79%も下落した。
最終的に韓国市場から撤退することになった韓国日産だが、国内で販売された車両と既存の顧客のために車両の品質保証、部品管理などのアフターサービスは、2028年まで提供する計画だ。
日本企業やブランドとしては、ユニクロ系のGU、オリンパスコリアのカメラ事業に続き、韓国市場を離れることとなった。
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