ソウルの梨泰院(イテウォン)にあるクラブで始まった新型コロナウイルス感染症が未成年者にまで広がり、学校の開校をさらに延期すべきだという保護者たちの要求が強まっている。
韓国の教育部(日本の文科省に相当)はひとまず、防疫当局の疫学調査結果や感染症の拡大傾向などを見極めるという立場だが、登校を無制限に見送ることができず、悩みが増大している。
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5月14日、中央防疫対策本部によると、前日正午までに防疫当局が集計した“梨泰院クラブ関連の新型コロナウイルス”の感染者数は119人だ。前日0時基準で111人から8人が増え、毎日増加している。
このうち、満18歳以下の未成年確認者は11人(9.2%)に上る。彼らは梨泰院の遊興施設に行ってきた塾講師や家庭教師などから2次感染したものと把握されている。
学校の教師らもゴールデンウィークを前後に、梨泰院などの遊興施設を訪れた事実が把握されている。
ソウル市教育庁は、4月29日から5月6日までの間に梨泰院などの遊興施設密集地域を訪問したソウル地域の教職員が5月10日基準で158人確認されたと前日、明らかにした。
他の市や道(日本の県に相当)でも、連休中にソウルの遊興地域を訪問した語学学校のネイティブスピーカー教師や教職員が数十人に上るものと調査された。
満18歳以上の成人だが、まだ高校を卒業していない生徒らが遊興施設を訪問していた事実も明らかになっている。
実際、ソウルのある芸術高校の生徒が連休の時、梨泰院のクラブを訪問したが、この生徒は現在、クラブに行って以降2度登校して実技授業を受けたという。
教育部は5月13日に高校3年生から始める予定だった登校授業をまずは5月20日にして1週間延ばしており、今週中には防疫当局の分析を見守るという立場だ。
新型コロナウイルスで既に5回も登校日程を延期した教育部は「いつまでも登校を先送りすることはできない」と苦心している。
パク・ベクボム教育部次官は前日、仏教放送ラジオに出演し、「高校3年生は大きく状況が変動しない限り、20日に登校すると考えており、ただ、高2以下は再び防疫当局と相談する」とし、「(学年を)分散させて1週間は高2が登校すれば、高1は遠隔授業をする方式で、お互いにすれ違って登校する案などを協議している」と述べた。
保護者らの立場では、学校で新型コロナウイルスの感染確定者が1人でも出る可能性があれば、学校へ行かせるのはためらわざるを得ない。保護者たちの憂慮の声が高まっているだけに、教育部がどのような決定を下すか注目される。
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