ソウル梨泰院(イテウォン)のクラブ発で新型コロナウイルス感染者が急増したことを受け、ソウル市内のすべての遊興施設に対する集合禁止命令が発動された。従来の運営自制勧告からさらに一歩踏み込んだ、実質的な営業中止命令だ。
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ソウル市のパク・ウォンスン市長は5月9日14時、市役所で緊急会見を開き、「今すぐナイトクラブ、感性酒場(キャバクラ)、ルームサロン(高級クラブ)などすべての遊興施設に対して集合禁止命令を発令する。この瞬間から該当施設は営業を中止し、違反した場合は厳重な処罰を受ける」とした。
命令解除には現在、定められた期限がない。パク市長は「今後、別途命令を通じて解除する」とだけ明らかにした。
また「こうした措置をとらざるを得ないのは、名簿の不正確性、梨泰院クラブの感染者が数日にわたっている点、梨泰院クラブの確認者が新村(シンチョン)のクラブなどにも足を運んだ点などに照らし、運営自制勧告だけではだめだと判断したため」と付け加えた。
パク市長はまた、「京畿道の感染者が訪れた梨泰院のクラブで集団感染が発生し、ソウルでこれまで27人が感染した」とし、「今日正午現在で16人が追加されたもので、家族と知人を含めた数字」と説明した。
続いて「梨泰院クラブ関連の感染者数宇はソウル27人、京畿道7人、仁川(インチョン)5人、釜山(プサン)1人など計40人」とし、「今後も追加で感染者がさらに発生する」と憂慮した。
それとともに「問題になった梨泰院のクラブで作成した名簿を確認した結果、相当部分の情報が不正確だった。出入り者名簿の1936人のうち637人だけが通話でき、残りの1309人は不通。不通の人たちは警察とともに必ず検査を受けるようにする」と明らかにした。
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