多数のK-POPグループがアメリカをはじめ、全世界の音楽市場で目覚ましい成果を上げている。
そんな中、世界有数のレーベルと手を組んで戦略的にグローバル市場に進出するグループも増えた。
ガールズグループTWICEは最近、「ユニバーサルミュージック」(Universal Music)の傘下レーベルである「リパブリック・レコード」(Republic Records)とパートナシップを締結し、本格的なアメリカ進出に乗り出した。
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「リパブリック・レコード」は昨年、Big Hitエンターテインメントの新人グループTOMORROW X TOGETHERとも流通契約を結び、公式サイトに彼らを所属アーティストとして紹介している。
K-POPを代表するグループBTS(防弾少年団)は、ソニーミュージックエンターテインメント(SME)の子会社「コロムビア・レコード」(Columbia Records)とのコラボレーションを通じてアメリカでのプロモーションを行っている。
2017年の『LOVE YOURSELF 承 'Her'』から世界的な音楽レーベル「オーチャード」(The Orchard)がBTSのアルバム・音源の流通を行い、K-POP歌手初の米アマゾン独占予約販売も実施している。TWICEが所属するJYPエンターテインメントも、昨年3月から「オーチャード」と手を組んでアルバムや音源の海外流通を本格的に拡大した。
SMエンターテインメントは昨年、「ユニバーサルミュージック」傘下の「キャピタルミュージックグループ」(Capitol Music Group)と共同企画したSuperMをデビューさせ、アジア歌手のデビューアルバム史上初の「Billboard 200」1位になる成果を収めた。また、SuperMとNCT 127のグローバル活動を支援するため、アメリカ最大規模のエンタメ&スポーツエージェンシー「クリエイティヴ・アーティスツ・エージェンシー」(Creative Artists Agency)とも契約を結んでいる。
米国1stアルバム『All About Luv』で「Billboard 200」の5位を記録したSTARSHIPエンターテインメントのMonsta Xは昨年、ソニーミュージックエンターテインメントの傘下レーベル「エピック・レコード」(Epic Records)と契約を結んだ。
YGエンターテインメントのBLACKPINKも「インタースコープ・レコード」(Interscope Records)との契約を通じてアメリカ進出を果たしている。
K-POPグループの海外進出が韓国事務所のリードで行われた過去と違って、いまは現地の有名レーベルおよび流通会社とのパートナーシップによるグローバルプロモーションが主流となりつつある。
単発性やプロジェクト性のコラボではなく、企画段階から一緒に仕事を行うことで効率を高め、積極的な進出と活動が可能となった。
K-POPの特徴である厚いファン層はSNSやユーチューブなどのプラットフォームによって世界に拡大されたため、現地のレーベルとのコラボがK-POPのローカル化に良い仲介役になっている。
とあるK-POP関係者は言う。
「今はアメリカ音楽市場を攻略する際にさまざまなコラボが行われている。現地のプロデューサーはもちろん、レーベル、エージェンシー、法律パートナーなどとのシステマチックなアメリカ進出が相乗効果を出し、成果も出ている。また、いまは現地のレーベルから先に連絡がくることもあるので、今後、K-POPアーティストと活発なコラボが行われる見込みだ」
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