2月10日にアメリカLAで開催された「第92回アカデミー賞」で、映画『パラサイト 半地下の家族』が脚本賞、国際長編映画賞（旧外国語映画賞）、監督賞、作品賞の4冠に輝いた。
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映画を手がけたポン・ジュノ監督は、監督賞の受賞スピーチで世界的巨匠への尊敬や、特有のユーモアが溢れるスピーチを披露し、場内に大きな拍手を沸き起こした。
「脚本賞と国際長編映画賞をもらった時、僕の今日の仕事は終わったと思っていた」と、驚いた様子で壇上に上がったポン監督は、「映画を勉強する頃に肝に命じていたのは『最も個人的なものが最もクリエイティブなものだ』というマーティン・スコセッシ監督の言葉だった」とコメント。
ポン監督が会場にいたマーティン・スコセッシ監督を指差すと、マーティン・スコセッシ監督が起立し、笑顔で応える一幕もあった。
また、「マーティン・スコセッシ監督と一緒にノミネートされただけでも光栄なのに、受賞するとは全く思わなかった。また、『パラサイト』がアメリカの観客にあまり知られなかった頃、僕たちの映画をいつもリストに挙げ、好きだと言ってくれたクエンティン・タランティーノ監督にも感謝する。クエンティン、I love you！」と、もう1人の巨匠にも感謝を述べた。
あらゆる映画祭でユーモアまじりの受賞スピーチを披露してきたポン監督は、今回もユーモアたっぷりのコメントでスピーチを締めくくった。
「一緒にノミネートされた監督のみなさんは、僕が尊敬し、愛してやまない監督たちだ。オスカーさえ許可すれば、（トロフィーを）チェーンソーで五等分にして分け合いたい気持ちである」
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