俳優ハ・ジョンウが、韓国映画『クローゼット』で自身初となるミステリー&スリラーに挑戦した。
本作は、引っ越してきた新居から跡形もなく消えた娘を探す父親と「事件の秘密を知っている」と彼のもとを訪ねる謎の男による物語。ハ・ジョンウは劇中、父親のヨン・サンウォンに扮して多様な父親の姿を演じている。
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以前も父親役の難しさを語っていたハ・ジョンウだが、今回は特に「(共演した)俳優キム・ナムギルが個性のある魅力的な演技をするので、こっちもうまく返したい衝動にかられる。それを抑えるのがなかなか難しかった」という。
キム・ナムギルとの共演については「私はチュ・ジフン以外、同年代の俳優と作品に出演したことがほとんどない。今回はナムギルと仲良くなったので、心強い仲間ができた感じ」と話した。
子役ホ・ユルとの“親娘演技”を「魔法のような時間」と表現するハ・ジョンウは、「ユルちゃんは良いビジュアルを持っているし、演技もすごくうまい。以前も子役たちと撮影をしたことがあるけど、見ていると愛くるしい。ただ、子役たちがもう少し普通の日常生活を経験してから演技をやってもいいのではないかと思ったりはする。今回のユルちゃんはあまりにも宝物のようだったので、その素晴らしい才能を大事にしておいて、大人になってから発揮してほしいという気持ちだった」と言う。
昨年末に公開された主演映画『白頭山』(原題)から『クローゼット』と、休まずに作品活動を続けているハ・ジョンウ。
「スランプに陥ることもあるか?」との質問には「もちろんある」と答えた。
「俳優や監督は一生がスランプだ。常に一喜一憂するので。今日は気持ちいいけど明日は辛いとか、みんな同じじゃないだろうか。感情を消耗し、創作をする仕事は、気分に敏感にならざるを得ない。だから一生がスランプと言えるのでは。ただ、過去を振り返ると運が良かったと思うこともある。だからスランプと決めつけず、気付きの過程だと思ってそこに何か隠されてはいないか、自分が進める方法やヒントはないかを探りながら過ごしている」(後編につづく)
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