『雲が描いた月明り』でパク・ボゴムが演じた世子は大変有能だった!

このエントリーをはてなブックマークに追加

大ヒットした『雲が描いた月明り』でパク・ボゴムが扮した主人公のイ・ヨンは史実では孝明世子(ヒョミョンセジャ)と呼ばれた。彼は23代王・純祖(スンジョ)の長男として1809年に生まれた。

【関連】パク・ボゴムが『雲が描いた月明り』で演じたイ・ヨンの本当の運命は?

幼いころから聡明で、その優秀さは官僚たちの間でも評判となった。

父親の純祖は息子に大いに期待して、わずか18歳の孝明世子に代理で政治をまかせることにした。

それは、1827年の2月のことだった。

孝明世子が最初に行なったのは人事の刷新である。新しい人材をどんどん登用して成果を挙げた。彼はもともと詩作にとても優れていたが、その感受性の豊かさは人事の面でも大いに発揮された。

何よりも孝明世子は、自分が政治をうまく動かせるように臣下たちを適材適所に配したのである。

(写真提供=KBS2)

さらに孝明世子の業績で特筆すべきは、宮中行事を改善して冠婚葬祭の典礼を新たに整備したことだ。

朝鮮王朝は儒教を国教にしているので、先祖に対する祭祀は最重要な儀式に位置づけられていた。そうした祭祀においても孝明世子は自ら先頭に立って礼楽を整えたりした。

また、孝明世子は民衆のために刑罰を改めた。抜本的に法律の改正にも真価を発揮したのである。孝明世子の代理統治が続けば、朝鮮王朝は様々な面で改革が進んだはずだが、わずか21歳で亡くなってしまった。

本当に惜しまれる急逝であった。

(文=康 熙奉/カン・ヒボン)

前へ

1 / 1

次へ

RELATION関連記事

PHOTO写真

TOPIC「Netflix韓流トリオ」特集