イ・ビョンホンやヒョンビンも“北朝鮮の人物”に…韓国エンタメで北がウケる理由

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一部からは、現実の南北関係がぎこちないなかで北朝鮮キャラクターが格好良く、正義の姿として登場することに対して、懸念の声がある。

また、ほとんどの北朝鮮出身キャラクターが事件の鍵を握っており、純粋な思いで活躍を広げるという点について「美化している」との指摘もある。

一例として『愛の不時着』側は、北朝鮮での生活が非現実的に描かれていると指摘され、徹底した資料調査と十分な取材を行ったと説明することとなった。

そういった議論が尽きないなかでも、南北の話は魅力的な作品の素材だ。

イ・ビョンホン(左)とヒョンビン

北の要素は「ドラマチック」

映画『シュリ』(カン・ジェギュ監督)から『JSA』(パク・チャヌク監督)まで、着実に南北の話を扱った作品が登場している。

とあるドラマ関係者は「北朝鮮の素材は、現実的な状況のなかで劇的な葛藤を描くことができ、そのなかで花咲く友情や愛など人間的なテーマを含めることもできるドラマチックな素材だ。公開時期次第で外部の影響を受けるリスクもあるが、それを踏まえても魅力的な素材」と述べた。

新年も北朝鮮出身のキャラクターが登場する作品を多く見られそうだ。

俳優チョン・ウソン、クァク・ドウォンが主演を引き受けた映画『頂上会談』(原題、ヤン・ウソク監督)をはじめ、キム・ユンソク、チョ・インソン、ホ・ジュノなどが呼吸を合わせ、リュ・スンワン監督の新作として話題の『モガディシュ』(原題)が用意されている。

現在の傾向が今後も続くのか、注目してみたい。

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