先日、俳優チュ・ジンモのスマホがハッキングされ、脅迫を受けたことが報じられた中、多数の芸能人たちも同じように脅迫されたことが明らかになり、衝撃を与えている。
彼らはハッカーから「プライベートが記された資料をマスコミにばらまく」と脅され、5000万ウォン(約500万円)から10億ウォン(約1億円)以上のお金も要求されたという。
ソウル地方警察庁サイバー安全課の関係者は1月8日、「芸能人たちのスマホがハッキングされたことや、脅迫事件について捜査中」と伝えた。
スマホのハッキングだけでなく、芸能人のフライト情報漏洩も深刻である。フライト情報をめぐっては不法取引が行われている事実も判明された。
BTS、TWICE、EXOが訴えた「サセン(私生)ファン」たちの手口と苦悩
最近、TWICEのナヨンは飛行機内でストーカー被害に遭ったが、当時、現場は大声が飛び交うなど、穏やかでない雰囲気だったという。
ナヨンの所属事務所JYPエンターテインメントは「アーティストのフライト情報が不法的に販売および流布されていることを認識している。様々なルートを通じてフライト情報販売者に対する確認を行っており、確認された情報をもとに法的措置可能性および水準にに対して持続的に検討中」と明らかにしている。
芸能人の私生活に関する情報を売買する場合、個人情報保護法違反罪として5000万ウォン(約500万円)以下の罰金または5年以下の懲役に処される。また、情報を無断で流布する行為は、3000万ウォン(約300万円)以下の罰金または3年以下の懲役に処される恐れがある。
昔からEXO、GOT7など、数多くのK-POPアイドルや俳優たちがいわゆる「サセン」(芸能人の私生活を追っかける人)によるプライベート侵害の苦痛を訴えてきた。
昨年末にはBTS(防弾少年団)のVもライブ配信を通じて「本当は一般の飛行機に乗りたいが、フライト情報を知って僕たちの隣に座ってくる方々がいらっしゃる。プライベートな空間で安心して休めないから、大変不便だった」と、仕方なくチャーター機を利用していることを説明している。
しかし、「サセン」行為は年々組織化していき、すでに芸能人たちの個人情報が漏洩されている可能性も浮上。航空会社や通信会社、病院などでは個人情報の保安に万全を期しているとはいえ、芸能人たちはいつどこで自分の情報が出回るか分からないという不安に包まれているのが現状だ。
芸能関係者は「随分昔から(情報漏洩が)行われていた。最近はどんどん組織化、犯罪化している。芸能人のステータスが高まった分、ファンや大衆も健全な文化を定着させるべきだ」と指摘。
他の関係者も「実は法的処罰につながるケースが少ない。個人情報の取引の場合、海外まで広がっているため、突き止めるのが容易ではない。根本的な対策を早急に行うべきだ」と強調した。
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