2019年を代表するヒット作となった日テレ系ドラマ『3年A組 ―今から皆さんは、人質です―』(以下、3年A組)。
韓国でもケーブルテレビ局『チャンネルW』で放映され、緊張感のある展開や主演を務める菅田将暉の熱演が日本のドラマファンから好評を得ていた。
『チャンネルW』は日本でも大ヒットした『逃げるは恥だが役に立つ』も放映していたが、『3年A組』も多くのファンを作った。
過去にも韓国で放送された日本のドラマは数多く、韓国のテレビ関係者が選ぶ「韓国で人気の日本のドラマBEST5」を見ても人気作からマニアック作まで、さまざまな作品が話題になってきたが、『3年A組』もそのひとつになったといえるだろう。
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そんな韓国の日本ドラマファンたちの反応の中でも特に目を引いたのは、日本と同じく『3年A組』を通じて新たな逸材を発掘する視聴者がいることだ。
例えば、今田美桜だ。
今田は読者モデルとして活動する生徒の諏訪唯月を演じたが、韓国の視聴者からは「『3年A組』を観たが、今田美桜がかわいすぎて涙が出てきた」などのコメントが寄せられていた。
また、新條由芽も注目された。
『週刊プレイボーイ』でグラビアを披露したことも話題になったが、韓国の視聴者も新條には関心を寄せている。「日本でも注目されつつあるから、これからが楽しみだ」といった声もあった。
振り返れば韓国では、日本の芸能人が思わぬことがきっかけで人気を集めたこともある。
例えばグラビアアイドルの篠崎愛は、ネットの口コミで人気に火が付き、表紙を飾った男性誌『MAXIM KOREA』は完売を記録していた。
また女優の唐田えりかは、LG電子のスマートフォンのCMに出演して人気が急上昇。唐田はその後、昨年には初ヒロインを務めた映画『寝ても覚めても』でカンヌ女優の仲間入りを果たしており、“韓国先行”でブレイクしたパターンともいえなくもない。
それだけに今田や新條も、『3年A組』をきっかけに韓国ファンたちの間で知られる存在になった。
いずれにしても韓国でも“スター発掘”の場になっていた『3年A組』。そういったところも名作といわれる理由なのだろう。
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