記者会見やインタビューなどでパク・ボゴムに会った人は、誰もがその優しさに魅了される。物腰が柔らかくて、周囲の人への気遣いが溢れていて、さらに謙虚な姿勢を保っている。
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「よほど育ちがいいのかな」
そう思うのが当たり前なのだが、実際のパク・ボゴムはそうではなかった。
彼は、厳しい境遇の中で成長している。小学生のときに母親が亡くなっており、とても辛い日々を過ごした。
中学生のときは父親が起業したのだが、多額の借金を背負ってしまい、なんと中学生のパク・ボゴムも連帯保証人として負債がのしかかってきたという。その精神的な重圧たるや、いかばかりだっただろうか。さらには、俳優活動を始めたあとも、負債のために自己破産をせざるをえなかった。
こうした出来事を振り返ってみても、パク・ボゴムには様々な試練があったと言わざるを得ない。数々の試練の中で、パク・ボゴムは卑屈になってしまったのだろうか。
いや、決してそうではない。むしろ、他人への思いやりや前向きな人生観を身につけたのである。
「神様はその人のために、がんばれば乗り越えられる試練を与える」
そういう言い方がある。パク・ボゴムにしても、自分が試練に負けないでがんばったからこそ、いまの彼があるのだろう。
試練を乗り越えたパク・ボゴムは、強い精神力を持って今後の俳優人生を歩んでいくだろう。
(文=康 熙奉/カン・ヒボン)
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