韓国を代表する“国民的歌手”の名誉は回復するだろうか。
歌手キム・ゴンモに対する警察の調査が開始されるとの計画のなかで、彼に性的暴行を受けたと主張する女性Aさんが12月14日、警察に出頭して調査を受けていたことがわかった。
【注目】“性的暴行疑惑”が浮上した韓国の国民的歌手、ついに重い口を開いた
ソウル江南警察署は12月15日、「去る14日にAさんを呼び、弁護人の立会いのもとで調査をした」と明らかにした。
これまでAさんの暴露は、YouTubeチャンネル「カロセロ研究所」を通じて公開されたが、警察での調査は今回が初めてだ。
何よりも、現在までキム・ゴンモ側とAさんの主張が真っ向から対立しているだけに、Aさんがキム・ゴンモから性的暴行を受けた証拠や陳述内容に多くの関心が集中している。
警察はAさんを相手に、当時の状況や被害内容に関して聞いたという。Aさんはまた、警察に身辺保護の要請をしていたこともわかった。
この日、Aさんの陳述が開始したことにより、警察は追加捜査を経て、キム・ゴンモを被告訴人として呼んで調査する計画だ。
性的暴行や暴行などの疑惑が初めて浮上した際、キム・ゴンモ側は「事実無根」と強硬な立場を明らかにし、コンサートやテレビ出演など予定通りにスケジュールを進めてきた。
またキム・ゴンモ側の立場がはっきりしていただけに、事前録画をしたバラエティ番組『醜い私たちの子』(SBS)側も放送を強行した。
しかし時とともに、被害者と主張する女性たちの証言が続き、議論は大きくなった。
これによってキム・ゴンモも予定されていたスケジュールを全面解除し、『醜い私たちの子』側も一歩退くことになった。今回の捜査の行方に、キム・ゴンモの芸能活動がかかっているといっても過言ではない。
とある芸能界関係者は「今回の捜査の行方に“国民的歌手”キム・ゴンモの芸能生活がかかっている。ただ、これまで多くの芸能人が性的暴行疑惑を受けたが、数年後に無罪となった例が少なくないことも注目すべき」とし、「これまで以上に芸能界全般の関心が集中している」と説明した。
キム・ゴンモは1968年1月13日生まれ。1992年にアルバム『眠れない夜、雨は降って』でデビュー以来、韓国を代表する国民的な歌手として活躍している。2000年には日本公演も行った。2020年5月にピアノ演奏家のチャン・ジヨンとの結婚式を控えている。2人はすでに婚姻届を提出しており、法的には夫婦となった。
先立ってカン・ヨンソク弁護士と元MBC記者キム・セウィが運営するYouTubeチャンネル「カロセロ研究所」は、情報提供者の証言に基づいて、2016年にキム・ゴンモがソウル江南のルームサロンでAさんを性的暴行したと主張した。
また去る12月10日には、2007年にキム・ゴンモから暴行被害に遭ったという女性Bさんの関連内容を追加暴露した。
韓国を代表する国民的歌手の今後を占うだけに、警察の捜査の行方に大きな注目が集まっている。
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