韓国の“国民的歌手”であるキム・ゴンモがデビュー以来、最大の危機に陥った。
YouTubeチャンネル「カロセロ研究所」が情報提供をもとに、キム・ゴンモが過去に風俗店で性的暴行を犯したと伝えた。これに対してキム・ゴンモ側は、「事実無根」と一蹴し、法的対応を発表した。
キム・ゴンモは“性的暴行疑惑”を否定しながら、12月7日のコンサート「キム・ゴンモ25th Anniversary Tour-FINALE-仁川」を予定通りに敢行。キム・ゴンモは今後もコンサートを行っていく予定だ。
キム・ゴンモは仁川のコンサートで、「心配をかけて申し訳ない。賢く解決したい」と疑惑について短く言及したとされる。
またキム・ゴンモのファンたちも、オンラインコミュニティーを通じて発表した声明文で「キム・ゴンモの所属事務所関係者が明らかにしたように、現在提起されている疑惑は事実無根であることを固く信じている」と、今後も彼を支持していく意思を明らかにした。さらに「フィアンセとの婚姻届も提出しただけに、今後の結婚準備が滞りなく順調に進んでいくことを願う」と付け加えた。
人気バラエティ番組『醜い私たちの子』(SBS)側も苦心の末に、キム・ゴンモの撮影分を予定通り放送することを決定した。先立って『醜い私たちの子』側は、来年5月に結婚を控えたキム・ゴンモが花嫁にプロポーズをする姿を予告編で公開し、期待を集めた。
しかし、このようなキム・ゴンモの動向に批判的な意見も出ている。
キム・ゴンモの関連記事には、失望感を伝えるコメントが少なくない。またコンサートに対する不満の書き込みも散見される。『醜い私たちの子』出演に対しても、否定的な意見を訴えるネットユーザーのコメントが続いている。
性的暴行疑惑やコンサート強行に対するさまざまな意見が出ているなかで、疑惑に対する真相究明が避けられないようだ。
まず疑惑を提起したカロセロ研究所側は、証拠を確保したとして12月9日に告訴状を提出したと明かした。一方キム・ゴンモ側は、性的暴行は事実ではなく、虚偽事実の流布と名誉毀損で法的対応すると伝えた。今回の議論は今後、警察の捜査を通じて真実が明らかになる見通しだ。
ただ今回のような疑惑は、それ自体が芸能人にとって致命的であり、最近になって婚約者や家族を公開したキム・ゴンモにとっては、その衝撃が大きくなるしかない。
歌手として25年間トップの座に君臨し、最近は『醜い私たちの子』を通じて身近なキャラクターで“第2の全盛期”を迎え、結婚の知らせまで知らせたキム・ゴンモの疑惑であるだけに、多くの国民が失望感を抱いているのも事実だ。
まだ事実関係で明らかになったものがないため、どちらか一方の主張だけを信頼するのは難しく、善悪をむやみに判断するのは危険だ。しかも両者の立場は真逆だ。カロセロ研究所側は今後の告訴と法廷争いを意識してか、やや刺激的に状況を詳細に説明したが、事件が発生した日時などは公開しなかった。
キム・ゴンモ側も、その風俗店への出入り自体を否定しているのか、それとも性的暴行の有無、または強制性を否定しているのかを明確にしていない。今後公開される事実関係に基づいて、疑惑の衝撃はまったく異なるものになると思われる。
キム・ゴンモは1968年1月13日生まれ。1992年にアルバム『眠れない夜、雨は降って』でデビュー以来、韓国を代表する国民的な歌手として活躍している。2000年には日本公演も行った。2020年5月にピアノ演奏家のチャン・ジヨンとの結婚式を控えている。2人はすでに婚姻届を提出しており、法的には夫婦となった。
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