帰ってきた『チャングム』女優イ・ヨンエ、14年ぶりの映画出演と“引退説”後の歩みとは

2019年11月30日 映画 #イ・ヨンエ
このエントリーをはてなブックマークに追加

プライベートを極力隠す“秘密主義”から脱し、ドキュメンタリー番組『イ・ヨンエの晩餐』(2014年)で二卵性双子の育児に奔走する姿を披露したり、初めてバラエティ番組にゲスト出演(2016年)したりと、メディア露出を増やしていったのだ。

そうこうするうちに40代後半になったイ・ヨンエが自ら出演を決めたのが、今回の映画『私を探して』である。

本作が長編デビューとなる新人監督の作品に二つ返事で出演をOKしたということもそうだが、イ・ヨンエが2児の母になってから初めて挑む母親役というところも話題になっている。

自分の不注意で息子を見失い、6年間探し回っていた主人公に扮するイ・ヨンエは、息子の目撃情報を頼りに駆けつけた小さな村で壮絶な奮闘を繰り広げる母親を演じる。

11月19日に行われた記者懇談会では、「母親になってみると、息子を見失った母親の気持ちというのがとても辛く、悲しくて演じるのが大変だった」とコメントしていたが、それほど“母性愛”に真正面から向き合ったという意味ではないだろうか。

(写真提供=ワーナー・ブラザースKOREA)『私を探して』のメイキング写真

映画の関係者は韓国紙『中央日報』の取材で「14年ぶりの映画だけに、イ・ヨンエが大きな愛情を示している。ラジオやバラエティ番組など、メディアを通じた宣伝活動にも積極的に臨みながら、できる限り観客とも直接顔を合わせようとしている」と話している。

イ・ヨンエがここまで情熱を注ぐ本作が、韓国の映画ファンにどう評価されるか気になるところだ。

「40、50代の女優が主流映画でいくらでも活躍できるということを見せつけたい」(『CINE21』)とも語っているイ・ヨンエ。女優としてゆっくり、しかし着実に進化を続けるイ・ヨンエの今後の活躍から目が離せそうにない。

(文=慎 武宏)

前へ

2 / 2

次へ

RELATION関連記事

PHOTO写真

TOPIC「Netflix韓流トリオ」特集